2019年06月30日
コンテンツ番号3098
希望の光、届け海を越えて!
6月30日(日)に北朝鮮向けラジオ放送「ふるさとの風」「しおかぜ」共同公開収録が北秋田市文化会館で開催され、350人を超える参加者が集い、拉致被害者救出を願うコンサートや公開メッセージの収録を行いました。
北朝鮮向けラジオ放送を行う拉致問題対策本部事務局(放送名「ふるさとの風」)と特定失踪者問題調査会(放送名「しおかぜ」)では北朝鮮による日本人拉致問題の普及・啓発などを目的として共同で、『北朝鮮向けラジオ放送「ふるさとの風」「しおかぜ」共同公開収録 ~希望の光、届け海を越えて!~』と題し、特定失踪者のひとり松橋恵美子さんが当市出身でもあることから、北秋田市との共催で行われたものです。
特定失踪者問題調査会では、北朝鮮に向けたラジオ放送として、拉致被害者に日本で救出の努力を続けていることや北朝鮮では規制されていて中々知りえない北朝鮮にかかわる情報について知ってもらうなどを目的に短波放送として「しおかぜ」を2005年より放送しており、2010年には東京のスタジオで津谷市長がメッセージ収録を行っています。
また、同じく北朝鮮向けラジオ放送「ふるさとの風」は拉致被害により今なお北朝鮮にとらわれている日本人に向けて、日本政府が日本や北朝鮮をめぐる状況や日本に戻ってきても困らないように生活に必要な情報の提供や救出を待ち続けている拉致被害者のご家族からのメッセージを伝えるために放送しているものです。
今回の公開収録のオープニングでは、「ふるさとの風」や「しおかぜ」の放送の目的やこれまでの活動内容について村尾建兒特定失踪者問題調査会副代表、「しおかぜ」アナウンサー葛城奈海さん、「ふるさとの風」ナレーター側田やよい(かわたやよい)さん、内閣官房拉致問題対策本部事務局小林仁参事官補佐が登壇しそれぞれスライドなどで紹介しました。同時に、佐竹敬久秋田県知事からのビデオメッセージも上映しました。
メッセージ公開収録のトップバッターとして、津谷市長が登壇、開催のあいさつを述べるともに、北朝鮮にいるであろう拉致被害者の方や当市出身の松橋恵美子さんに向けて、メッセージを述べました。(メッセージの内容はこちら)。続いて、特定失踪者松橋恵美子さんのご家族などからのビデオメッセージが紹介され、特定失踪者薩摩勝博さん(旧峰浜村出身)の家族からのメッセージの収録が行われました。
その後、ステージでは地元の合川小学校有志の会とコールつくしんぼ(地元コーラスグループ)による合唱や歌手山口采希(やまぐちあやき)さんによる「空と海の向こう」、演歌歌手宇佐美由美子さんが「帰りたい」、歌手sayaさんが「Wait A While~その日を信じて」などを歌い上げると会場は大きな熱気に包まれました。
コンサートの終盤では、秋田北鷹高等学校の吹奏学部が登場し、自分たちの日頃の練習の成果を披ろう、虫を題材にしたコミカルな曲をはじめ、それぞれの楽器の特長を生かした場面での立ち上がっての演奏を間に挟みながら、吹奏楽とパフォーマンスで会場を大いに盛り上げました。
最後は、全員でラジオのジングル(番組の合間や切れ目に入る音楽やメッセージのこと)を収録、ステージで登壇者全員で記念撮影のあと、会場の参加者全員で「ふるさと」を歌い収録を終えました。
このイベントの様子は、後日、北朝鮮に向けてラジオ番組で放送されるほか、国内でも短波放送やインターネットでも視聴いただける予定です。