2009年12月21日
コンテンツ番号5642
宮腰茂さん、文部科学大臣表彰受賞祝賀会
長年にわたりスポーツの振興に尽力により、文部科学大臣表彰を受賞した宮腰茂さん(73)=七日市=の受賞祝賀会(伊藤四郎実行委員長)が12月21日(月)、市交流センターで開かれ、約80人が出席し宮腰さんの受賞を祝福しました。
文部科学省では、体育指導員として地域スポーツに功績顕著なものを「体育指導委員功労者」として表彰しています。本年度も都道府県教育委員会等の選考を経て推薦された体育指導委員功労者89名を決定しました。表彰式は、11月19日〜20日に山口県で開催された「第50回全国体育指導員研究協議会」において行われ、表彰状が授与されました。
宮腰さん、昭和48年4月に旧鷹巣町体育指導委員に任命され、永年にわたり体育指導員として活動し、平成5年からは旧鷹巣町体育指導委員会委員長として、体育指導委員の指導と育成、地域スポーツ振興に貢献しました。平成17年の合併後は北秋田市体育指導委員会委員長として、ニュースポーツの普及振興、各種スポーツ市道にあたっています。また、北秋田市スポーツ振興審議会委員を務めるなどスポーツの先駆者として広く活躍しています。
この日行われた受賞祝賀会で伊藤実行委員長は「宮腰さんは『いつでも どこでも だれもが 年齢を問わず楽しいスポーツを』をモットーにスポーツの普及発展に努力されてきた方。また、この地域のスポーツクラブの設立にも多大に貢献された。このようにスポーツ振興を実践してきたことが今回の大きな賞の受賞につながったと思っています。これからも益々のご指導をお願いしたい」などとあいさつ。
続いて、三澤仁教育長は「宮腰さんが、体育指導員になられた昭和48年は現在とは社会情勢が違い、スポーツや趣味に打ち込むことができるような時代ではなかった。そのような中、体育指導員として地域の体育振興発展に尽力された。ご自分のためではなく、世のため、人のため、地域のために37年間にわたり活躍された。決して楽な活動ではなかった。この一日一日、永年の積み重ねが受賞につながった。この賞を通過点として、これからも益々地域のためにご尽力をお願いしたい」などとお祝いの言葉を述べました。
この後、祝賀会実行委員会から記念品が、8人制バレーボール鷹巣同好会から花束が、ふたりのお孫さんから花が次々と贈られ、会場は大きな拍手につつまれました。
宮腰さんは「子どもの頃は病弱で学校に通うのも困難だった。地域の先輩たちが自宅に迎えに来てくれて、毎日4キロの山道を通学して学校につれていってもらっていた。そのおかげで運動会で毎回ビリの私も、次第に体力がついていった。この経験は今も頭から離れない。この経験がもととなって地域の方々にどうにか恩返しがしたい。との思いで体育指導員を続けて参りました。この賞は、私にいただいたものではなく、私を助けていただいたすべての方々がいただいたものと思っている。改めて感謝申し上げます」などと受賞者として感謝の言葉を述べました。
続いて祝宴が行われ、乾杯や万歳三唱などで受賞を喜び合いました。
(2009.12.21)