2009年12月24日
コンテンツ番号5649
津谷市長12月定例記者会見
津谷市長の定例記者会見が12月24日(木)、市役所で開かれ、市長が市民病院の開院延期、西鷹巣大橋開通など平成21年の市政について総括したほか、新年の抱負について語りました。
津谷市長は、冒頭で「4月の就任からあっという間の一年だった」と述懐。この中で、10月1日に開院が来年4月に延期になった市民病院については、「開院が延期になったことはたいへん悔しい思い。開院後も医師不足という大きな課題があるが、劇的な解決策がないのが実情。現状に合わせ市の医療構想を見直しつつ、あらゆる方法で医師確保に努め、安心できる地域医療を求める市民の声にできるだけ早く応えたい」、と述べました。
市内のNPO法人が夏秋に続き営業を継続することになった阿仁スキー場については、「同スキー場は市のみならず、県の観光振興計画にも位置付けられている観光の起爆剤。夏季については支援してきたが、課題は冬季のゴンドラ運行だった。しかし、NPO法人がスキー場運営を引き継いでくれたことで情勢が変わった」と振り返り、市や観光協会など官民でつくる森吉山通年観光対策協議会(菊地忠雄会長)でNPO法人を支援していくことをあらためて示しました。
明るい話題として、バイオエタノール実証プラントの稼働開始、市商工青年部の有志6人による新会社「北秋田名物株式会社」の設立、西鷹巣大橋の開通、冬季オリンピックバイアスロン競技に本市出身の鈴木芙由子さんの出場が決まったことなどを上げました。
このうち実証プラントについては、「地元の雇用に結び付くよう期待している。建設後、相当数の視察もあったが、北部エコタウン施設などと合わせ観光ルートにも組み入れたい」などと構想を披露しました。
北秋田名物については、「6人の若者で起業した会社。町の電気店や衣料店もリニューアル開店するなど中心市街地を活性化しようと民間でも努力している。ぜひ市民にもそういう店に足を運んでほしい」と協力を求めました。
また、秋田大学と連携協定を締結したことを上げ、「大学の持つノウハウで地域の資源開発や人材育成に協力してもらい、産業おこしや人材育成につなげたい。また、フィールドワークで学生が来てくれれば地域との交流が生まれ、県内外への発信ができる」と、期待しました。
新年の抱負については、「財政状況も厳しく、市政の課題も大きいが市民には良い年であってほしいと心から願う。来年度は、市民が元気の出る施策を展開していきたい。今は財政を立て直すことが先決。市民に過度の不安を与えないよう先送りされてきた課題をひとつ一つ解決していきたい」と述べ、最後に、「来年は種苗交換会が本市で開かれる。また豪風関からは8月の巡業を北秋田市で行いたいとの要請を受けた。人も金も市に落ちるように期待したい」と、締めくくりました。
この後、今年と来年にどういう漢字をあてはめるか、との質問には、「今年は『変化』の年だったかな」、と市民病院をはじめ大きな課題を抱えた市長就任一年目を振り返り、「来年は『元気』か『希望』をあてはめたい」、と来季への期待を表現していました。
(2009.12.24)