2009年11月02日
コンテンツ番号5668
長年にわたる詩の普及・発展の功績で
平成21年度秋田県文化功労者表彰式が11月2日(月)、県正庁で行われ、本市の畠山義郎さん (85)=木戸石字屋敷岱=を含む8人に佐竹知事から表彰状などが贈られました。
同表彰は昭和31年に制度化され、今回を含め360人、6団体が選ばれています。今年度は、文芸の分野(詩の普及・発展)で選ばれた畠山さんほか、技芸の高橋貫治さん(78)=大館市=など各分野で活 躍してきた8氏に文化功労章が授与されました。北秋田市ではこれまで、昨年受賞した中嶋喜代さん (住吉町、児童の健全育成など)を含め8氏が受賞しています。
畠山さんは大正13年8月生まれ。青年時代から詩作活動に携わり、大戦中の昭和16年から18 年まで月刊詩誌「詩叢(しそう)」を主宰し、戦後は「奥羽詩人」「ハンイ」「序」などの編集同人 として参画、さらに「密造者」の発行責任者を務めました。著書も、昭和24年から現在まで自作詩 集や編纂者著作品、人物評伝、エッセイ集など多数刊行、この中で海岸砂防林考(平成10年)など2 冊は日本図書館協会選定図書の指定を受けています。
また、昭和36年から昭和60年まで「さきがけ詩壇」の選者、昭和55年から58年まで「あき たの文芸」詩部門選考委員を務めるなど、後進の指導にも尽力されています。平成5年には、青少年の詩文化の醸成を目指し、小中高児童生徒による「北東北子どもの詩大賞」を創設、現在まで続いています。
表彰式で佐竹知事は、受賞者の長年の努力や功績を称えるとともに、「文化は長年のち密な努力が あって初めて花開く。それぞれの分野の先駆者として本県文化の発展に一層努力してほしい」などと期待の言葉を述べ、一人ひとりに文化功労章を授与しました。
今月19日(木)には、関係者が主催する同氏の文化功労章受賞祝賀会が、市交流センターで午後1時から開かれる予定です。
(2009.11.2)