考えよう相手の気持ち、育てよう思いやりの心

平成21年度「子ども人権デーの集い」in鷹巣南中

人権標語や人権作文の優秀作品表彰や発表をした、平成21年度子ども人権デーの集い（鷹巣南中学校）

小学生人権標語コンテストで優秀賞を受賞した、佐藤麻望さん（鷹巣南小５年）

中学生人権作文コンテストで優秀賞を受賞し、作文を発表した笹原茉優さん（鷹巣南中１年）

平成21年度「子ども人権デーの集い」が11月13日、鷹巣南中学校体育館で開かれ、人権についての標語や作文の発表などが行われ、小中学生や関係者など約２５０人が参加し人権への理解を深めました。

子ども人権デーの集いは、大館人権擁護委員協議会（栗田修六会長）などが組織する、秋田県北地域人権啓発活動ネットワーク協議会が主催するもので、同協議会が募集した小学生人権標語コンテストと中学生人権作文コンテストの優秀作品表彰や発表、人権の花運動実施校への感謝状贈呈など、人権擁護啓発活動の一環として、大館、鹿角、北秋田の各地区持ち回りで行われ、今年で3回目を数えます。

はじめに、栗田会長が「鷹巣南中学校は、これまでにも人権の花運動や人権活動に全校一丸となって取り組んでおり、人権思考の高揚に尽力され深く感謝します。我々人権擁護委員は、小中学生を対象とした事業では、“人権標語と人権作文の募集”、草花を育て命の大切さや思いやりの心を育てる“人権の花運動の推進”、悩み事や相談に応じる“子ども人権ＳＯＳ事業”の３つの事業展開しており、皆様にご協力いただき深く感謝します。これからも人権擁護の活動を活発に展開していきますので、ご理解とご協力をお願いします」とあいさつ。

続いて、来賓の三澤仁市教育長が祝辞を述べた後、小学生人権標語（631点の応募）と中学生人権作文（246点の応募）の優秀作品それぞれ10人が表彰され、また、人権の花運動実施校６校には感謝状が贈られました。

この後、小学生人権標語入賞の田崎里花子さん（浦田小６年）、齊藤穂乃香さん（鷹巣中央小５年）、佐藤麻望さん（鷹巣南小５年）、中学生人権作文入賞の笹原茉優さん（鷹巣南中１年）、齊藤咲稀さん（上小阿仁中３年）がそれぞれ発表しました。

入賞作品発表のうち、中学生人権作文入賞の笹原さんは、「人には人のよさがある」と題した作文を発表。笹原さんは、パーキンソン病を患い歩けなくなった祖父が、必死で歩く練習をして歩けるようになったことに触れ、「障害という大きな泥にはまっていても、いつか大輪の花を咲かせます。祖父は歩けなくなったという泥から、歩けるようなったという大輪の花を咲かせました」と述べ、また、今の社会は障害者やお年寄りに対しての差別があることに触れ、「差別のない社会になってほしい。そして、お年寄りも障害者も今を生きていてほしい。なぜなら、人には人の良さがあるから」と思いを述べました。

第２部では、マジシャンのブラボー中谷氏が「人権トーク＆ショー」と題して講演が行われました。

大館人権擁護委員協議会人権作品

※田里花子さんは、県の小学生人権標語コンテストで優秀賞を受賞しています

※斎藤咲稀さんは、県の中学生人権作文コンテストで最優秀賞を受賞しています
※成田澪さんと小林檀さんは、県の中学生人権作文コンテストで優秀賞を受賞しています