2009年11月14日
コンテンツ番号5690
朗読ボランティアやまびこが30周年
広報紙などの音読テープを制作し、市内の視覚障害者に届ける活動を行っている朗読ボランティア・やまびこ(三澤甲江代表)の30周年記念パーティが11月15日(日)、市内の料亭で開かれ、これまでの歩みを振り返るとともに、グループの発展を誓いました。
音読サービスは、昭和54年、一人暮らし老人への訪問活動などを行っている鷹巣町婦人ボランティアと鷹巣ボランティアの会員による「声の広報」活動として始まりました。平成4年には声の広報部門がやまびことして独立。
現在は、市地域福祉センター内にある録音室を活動拠点として12人の会員で市広報と議会だよりの音読サービスに取り組んでるほか、平成13年からは詩やエッセイ、民話などを朗読する「朗読コンサート」も毎年開催しています。
広報紙は、広報たかのす、広報きたあきた時代を通じ、今年3月までは月2回、その後は月1度発行され、昭和54年以来通算700号を越えますが、この間一度も欠かすことなく活動を続け、日々の暮らしに必要なお知らせや出来事などを伝える情報提供サービスとして視覚障害者の方々に喜ばれてきました。平成16年には息の長い活動が認められ、厚生労働大臣表彰を受賞しています。
バーティには、会員のほか、北秋盲人協会(吉田勝春会長)の会員、市社会福祉協議会の関係者などが出席。はじめに三澤会長が、「当初は、専用の部屋もなく朗読や機器の操作も不慣れで手探りの状態でのスタートだった。会員もこれまで入れ替わりもあったが、活動を続けてこられたのは、使命感とともに、社会福祉協議会など地域のみなさんの支えがあったから。現在は市広報となりページ数も増え、1号につき4人1組の録音・編集態勢で取り組んでいる。これからも、継続して発行できるようがんばりたい」、とあいさつしました。
市長メッセージ紹介のあと来賓の北秋盲人協会・吉田会長は、「音読テープによって行政情報を知ることは、精神的に社会参加ができている、という自覚につながっている。会の発展を心から応援したい」と感謝の気持ちを伝えました。
また、市社会福祉協議会の青山ゆき子事務局長は、「声の広報は目の不自由な方々にとって何よりも大切な便り。たゆまぬ努力で30年間継続されてきたことに敬意を表したい」と、長年にわたる活動を称えました。
パーティでは、会員全員でベストセラーになった小説「佐賀のがばいばあちゃん」を朗読リレーし、音読で培った表現力で作品の魅力を伝えました。
やまびこでは、息の長い活動を続けるためにお手伝いいただける方をを募集しています。テープの利用を希望される方、朗読ボランティアに活動に関心のある方は次までご連絡ください。
■北秋田市総合政策課広報班 TEL:0186-62-6608
(2009.11.14)