2009年11月20日
コンテンツ番号5744
北秋田市民病院市民見学会
(2009.11.20)
来年4月1日の開院が予定されている北秋田市民病院の市民見学会が20日(金)から始まり、大勢の市民が県立北欧の杜公園に隣接する下杉字上清水地内に建設された5階建ての真新しい病院施設を見学しました。
市民病院は、建物を市が整備し、指定管理者が運営する指定管理者制度を導入した県内初の公設民営方式の病院。当初、10月1日に開院の予定でしたが、指定管理者として予定していた県厚生農業協同組合連合会(厚生連)の「医療機器及び医療情報システムの整備が間に合わない」との理由で、開院を延期することになりました。
開院時期が遅れることにより、市は病院の維持費等で負担を強いられることになりますが、市民にその理由を説明するとともに、開院後の医療体制の充実や厳寒期の患者移送、市の財政負担などを判断し、開院を平成22年4月1日としたものです。
10月1日には、津谷市長が厚生連の佐藤博身理事長と同病院などの管理に関する基本協定書に署名、調印しました。
建物は鉄骨鉄筋コンクリート造5階建て。延べ床面積は2万6559。病床数は一般病棟272床(ICU4床、緩和ケア4床を含む)、精神科病棟40床、結核病床4床、感染症病床4床の計320床、診療科は21科となっています。病棟など建物はすでに完成しており、現在は外構工事、植栽等の周辺整備が行われています。
正面入り口になっているのは、病棟(107床)と救急部門が入る2階部分。3階は病棟(44床)ほか外来、検査、リハビリ、透析、管理・医局部門、病棟、4階が病棟(116床)・手術部門、5階が病棟(107床)となっています。
まだ備品等は搬入されていないものの、管理部門や手術室、ICU(集中治療室)などほぼすべての部屋を見られるとあって、自家用車や秋田内陸線大野台駅からの送迎バスを利用し、大勢の市民が訪れました。見学者は、受け取った資料を見ながら、まずエレベーターで5階に上がり、順路に従って自由に見学していました。
北秋中央病院の眼科と内科に通院しているという坊沢から訪れた男性(72)は、「広くて環境もすばらしい。いずれここで受診することになるので、受付や診療科の場所などを確認した。今は車で通院できるが、運転できなくなったときの交通の便が心配。薬局が病院から離れているがどうにかできないものか」と話していました。
一般公開は22日まで。時間は午前9時30分から午後3時(最終受付)まで。