2009年11月23日
コンテンツ番号5747
第19回北秋田祇園太鼓審査会
鷹巣地区の創作太鼓グループ「鷹巣祇園太鼓振興会(今立明会長)」による「第19回北秋田祇園太鼓審査会」が11月23日、市文化会館で開かれ、会員らが日頃鍛えた演奏技術を競い合いました。
鷹巣祇園太鼓振興会は昭和60年、旧鷹巣町の「太鼓の里づくり構想」に合わせ、鷹巣銀座通り商店会の青年部が九州・小倉に伝わる「祇園太鼓」に取り組んだのが始まり。祇園太鼓は、小倉以外で伝承されているのは北秋田市だけといわれています。
振興会ではその後、会の活動目標に青少年の健全育成、生涯教育の奨励などを掲げ、各地区の小学校などで太鼓の指導を続けながら、現在に至っています。これまで育った会員は1500人以上。この日も審査に臨んだ小学生を中心に、多くの叩き手が審査会に参加しました。
開会式では、はじめに今立会長が、「今回は新型インフルエンザの影響で、通常の半分くらいの人数しか出場していませんが、審査会は子どもたちの練習成果を披露する機会と楽しみな行事のひとつです。最後までごゆっくりご覧ください」などとあいさつ。
続いて、来賓の三澤仁市教育長が祝辞を述べた後、個人の部から審査が始まりました。祇園太鼓は、2人の打ち手が太鼓の両面に横向きに立ち、ジャンガラ(摺り鉦)と呼ばれるリズム楽器に合わせて打つのが基本。左手を逆手に使うことなどからリズムに合わせて調子よく打つためには訓練が必要で、太鼓の中でも難しい演奏法といわれています。
審査のポイントは、ばちさばき、力強さ、リズム感、チームワークなど。個人の部には、昨年に続いて2回目の参加となる合川小学校区、米内沢小学校区を含め8小学校区15組※、団体の部には8小学校区が参加、満場の観衆の前でこの日に合わせて練習を重ねた成果を発表しました。(※小学校区=小学生を中心とし、未就学児、中高生なども含めた構成単位)
また、心身障害者福祉施設・合川新生園の「祇園太鼓クラブ」がゲストとして出演しました。そして、保護者や中高生による演奏の後、審査会の締めくくりとして100人ほどの合同演奏でフィナーレを飾りました。
(2009.11.23)