楽しみながら実践できる健康づくりを

北秋田市健康・スポーツフェスタ２００９

（2009.10.10）

生活習慣病予防コーナーで、バランスボールに挑戦する参加者（合川体育館）

元水泳オリンピック選手、長崎宏子さんが『楽しく うごく 健康づくりのポイント』と題して講演

水泳の基本ストリームラインをやって見せる長崎さん

北秋田市健康・スポーツフェスタ2009が10月10日、合川体育館で開催され、参加した約300人の市民が健康講座やさわやかウォーキングなどで健康づくりへの理解を深めました。

開会式ではじめに、佐藤唯直副市長が「健康づくりにスポーツは密接な関係がありますが、スポーツは楽しく実践できなければ、やる人は少ないと思います。健康づくりには、継続して楽しんでやれる運動というのが極めて重要だと思います。今日は、元オリンピック水泳選手の長崎宏子さんが、健康づくりのポイントなどを講演してくださるほか、会場内には様々な健康コーナーを用意していますので、自分の体がどういう状態であるのかを知ってもらうと共に、いろいろなコーナーに楽しく参加してください。今日は１日楽しく体を動かしましょう」とあいさつ。

続いて、ラジオ体操１００日運動の表彰が行われ、南鷹巣町内会など５団体が表彰されました。また、７５歳で健康な歯が20本以上ある方には「７５２０よい歯の認定」として27人が認定され、認定者を代表して櫻庭哲夫さん（鷹巣）に認定証が贈られました。

また、５歳児検診でむし歯の無かった子どもには「５ゼロＧＯ！歯っぴーキッズ」として47人が認定され、認定者を代表して高橋京（みさと）さん（鷹巣）に認定証とメダルが贈られました。子どもたちは名前を呼ばれると元気に「はい！」と返事をして参加者から大きな拍手が送られていました。

この後、水泳平泳ぎでロサンゼルスとソウルオリンピックに出場し、現在はスポーツコンサルタントとして活躍する秋田市出身の長崎宏子さんが『楽しく うごく 健康づくりのポイント』と題して特別講演。長崎さんは「泳ぐことは難しいと思われがちですが、人間はすばらしい能力を持っていて、最初はできなくて嫌でも、だんだん慣れてくる順応能力があります。例えば、新しい学校や職場に行くときや、初めてのスポーツサークルに参加するときなどは、緊張したり不安を抱いたりしますが、ほとんどは日を重ねるごとに慣れてきて、こんなものかと感じてくると思います。水泳も同じで、水の中で目を開けて、息を止めることができて、浮くことができるようになり、水は以外に平気なものなんだとわかってくると、水の世界のおもしろさをもっともっと感じることができるようになります」と述べました。

水泳の基本については「水泳は、ストリームラインと言って、手の先から足のつま先までまっすぐ一直線に伸ばすのが基本。でも、体に力が入っていると水に浮かないので、体の力を抜くのがポイントです。また、体の中でも筋肉量が多い足は沈みやすいですが、沈むからといって力一杯足を動かしてもすぐに疲れてしまい長くは泳げませんので、足は沈まない程度にキックするとよい」などと、水泳指導の経験を基に、わかりやすく解説しました。

また、長崎さんは、高校１年生で出場したロサンゼルスオリンピックの話に触れ、平泳ぎ200ｍ決勝の舞台について「あの時の自分は、スポーツ選手にとってやってはいけない事をしてしまった。それはマイナス思考に陥ってしまったことです。スタートして50ｍのターンまでは１位でしたが、その余裕の無さの結果、その後50ｍのターンごとに順位を落としていき、150ｍのターンで３位。そして、残り30ｍ付近で隣の４位の選手がラストスパートをかけたのを見て、自分では25ｍしか続けられないラストスパートを、残り３０ｍ手前でラストスパートをかけてしまい、ゴール前で失速して４位の結果になってしまった。その時、酸欠状態だったのかゴール手前５ｍの記憶がありませんでした。ゴール後、４位という電光掲示板の結果を見て、大泣きしました」と当時の思い出を振り返り、「私の経験から言えることは、何でも前向きに考える。後ろ向くと、本当は成功するはずのことも失敗してしまうことです。前向きにプラス思考で考えていきましょう」と、自身の体験談も披露しました。

会場には、健康測定コーナーや生活習慣病予防コーナーなどが設けられ、来場者は体力測定や保健師による血圧測定や健康指導で自分の体調をチェックしていました。また、運動メニューとして、約３.５のさわやかウォーキングやラージボール卓球教室、親子リズム体操教室なども行われました。

健康スポーツフェスタ2009 健康標語応募作品 敬称略

• 『みんな健康第一 笑顔のあなたが主役』 津谷 憲生（鷹巣）
• 『健康第一 暴飲暴食 やめました』 斉藤 ミツ（鷹巣）
• 『爽やかに 楽しく ウオーキング』 斉藤 ミツ（鷹巣）

ラジオ体操100日運動の表彰を受ける、七日市本郷自治会

「7520よい歯の認定」は、代表して櫻庭哲夫さん（鷹巣）に認定証が贈られました

「５ゼロＧＯ！歯っぴーキッズ」は、代表して高橋京さん（鷹巣）に認定証が贈られました

参加者全員でラジオ体操

体力測定コーナーのバランス測定

身近な食品のカロリー表示、「体にいいと思っていたら…」

会場には、食事バランスを示すパネルや、歯科保険グッズの展示も行われました

保健師による健康相談

保健師による血圧測定