2009年10月10日
コンテンツ番号5795
県立鷹巣農林高等学校創立百周年記念式典
(2009.10.10)
県立鷹巣農林高等学校(佐藤英樹校長、生徒数266人)の創立百周年記念式典が10月10日(土)、同校体育館で行われました。
佐竹敬久知事をはじめとする来賓や卒業生、在校生など約900人が出席し、地域と歩んだ1世紀の歴史を振り返るとともに、新たな飛躍を誓いました。
同校は、明治42年に本県としては初めての郡立実業学校となる北秋田郡立農林学校として旧鷹巣町七日市に開校しました。大正2年に新校舎が現在の伊勢堂岱に完成し、県立農林学校として歩み出しました。昭和25年に町立鷹巣高等女学校の普通科、被服科を併合し、総合性高校として歩みましたが、昭和42年に普通科、家政科が県立鷹巣高等学校として分離・独立して、今日まで農林専門高校として歩んできました。草創の教育目的は「農事に関する学理と実業を学ぶその業に携わる者を養成する」でしたが、現在の教育方針は豊かな人間性をはぐくみ、目指す4つの人間像である「創造生豊かな人間」「実践に富む人間」「社会に貢献できる人間」「健康明朗な人間」を確立できるような生徒の育成に努めるとしています。
式典では、佐竹知事が「文武に渡る業績は本校のみならず、多くの県民の知るところであり、専門高校としての実学を重視した教育は大きな成果を上げ、卒業生は農業、林業、土木分野のみならず政界、教育界など幅広く活躍している」と、約16,000人の卒業生が、秋田県発展のために貢献してきたことに感謝の言葉を述べました。
佐藤校長は「1世紀の足跡は自然豊かな伊勢堂の森で育まれた鷹農魂が引き継がれ刻まれたもの、地域の期待や同窓生の声援に答えるためにも自分の足下を固め、何事にも最善を尽くすことがさらなる飛躍に結びつく。新しい時代を開く活力に満ちた学校の創造に共に努力し、輝かしい100年の歴史と伝統を学校・家庭・地域が連携を図り、23年に開校される北秋田地区総合高校に確実に引き継ぐ」と今後の発展を誓いました。
また、記念式典実行委員会の秋元哲郎会長は「社会構造や生活を取り巻く環境は予想を超えたスピードで変貌している。今が、過ぎ超した百年を考え、次に進むことを考える良い機会。培われた多くのことを土台としてさらなる発展を 」と、鷹巣農林高校が今後も地域とともに歩み続け発展することを願いました。
引き続き、歴代校長やPTA会長の方々に感謝状贈呈が行われ、秋元会長と佐藤校長が感謝状を手渡して協力に感謝しました。
最後に、3年生の嶺脇義和生徒会長は「入学以来、3年生は百周年を司る最上級生として、2年生は農林高校最後の卒業生として、1年生は統合高校の第1期生として、歴史と伝統に恥じないよう心がけてきた。この伝統と歴史は、ここ伊勢堂の地に新しく建つ統合高校に引き継がれる、今後も鷹巣農林高校へご支援ご協力を」と在校生を代表してあいさつをしました。
式典に引き続き、創立百周年事業の、「どうなる日本!「日本経済の明日を読む」〜報道現場からみた日本経済」と題して、経済ジャーナリストの須田慎一郎氏による記念講演会が行われました。
この講演の中で、須田氏は生徒たちに対し、世の中の動きを見るために必要なことは自分なりの尺度(物差し)を持ち、それで見ることが大切とアドバイスをしました。