2009年10月18日
コンテンツ番号5814
鷹巣東小学校創立130周年記念式典
(2009.10.18)
北秋田市立鷹巣東小学校(成田葉子校長、児童113人)の創立130周年記念式典が10月18日、同校体育館で開かれ、児童や地域住民、PTA関係者、卒業生ら約400人が出席し、これまでの歴史を振り返るとともに節目を喜び合いました。
同校は明治12年6月、栄学校として設立されました。明治14年には太田分校が設立、明治36年には太田と摩当に2校が設立され、昭和3年に太田、摩当の両校が統合し榮尋常小学校が設立されました。その後、昭和22年に栄小学校と改称され、昭和30年の町村合併により鷹巣町立栄小学校と改称され、現在の場所に旧校舎が建てられました。そして、昭和45年に現在の校名鷹巣東小学校に改称、昭和54年には創立100周年を迎え、平成5年4月に現在の校舎が建てられ、現在に至っています。
近年の同校では、米代川いかだ下りの体験活動や、川の学習や水生生物を調べる米代川調査隊の活動など「ふるさと米代川との出会い」の学習を通じ、ふるさとの自然やすばらしさを伝える教育、また、学校緑化コンクールによる美しい環境づくりや、アルミ缶回収による収益金で車いすを贈る福祉活動、あいさつ日本一運動など、様々な活動で特色ある学校づくりに励んでいます。
式典では、はじめに田村信夫実行委員長が「児童の皆さんは、今日の130才を忘れないで、皆さんが社会人になったら、自分たちの手で150才160才とお祝いをして、東小学校の伝統と歴史を引き継いでもらいたい」とあいさつ。
また、成田校長は「来賓の皆様をはじめ、子どもたち、地域の方々と一緒になって鷹巣東小学校130才のお祝いをできることに感謝します。昭和3年に太田と摩当の学校が統合し榮尋常小学校となったときに、栄村から贈られた"天壌無窮(てんじょうむきゅう)"の書が今も校長室の前に飾っています。学校が永遠に長く続く事を願う、村の強い願いが込められたものだと思います。いつの時代にも学校を温かく見守ってくださる地域の方々の思いを改めて感じています。東っ子の皆さんは、それぞれ印した大きな夢が実現するように、自分が何を続ければよいかを考え、強い心を持って努力し続けてほしい」とあいさつ。
来賓を代表して津谷市長が「130年という歴史の重み、そして子どもたちの華々しい活躍の陰には、常に地域の皆さんの関わりとお力添えがあり、諸先生方の熱意がありました。地域と学校が一体となって取り組んできた鷹巣東小学校の教育は、市全体の誇りです。未来に多くの可能性を持った子どもたちが、たくましく心豊かに育ち、市のそして我が国の新たな歴史を創り出してくれることを願います。東小の皆さん、自分たちの目標に向かって突き進んでください」と祝辞。
続いて、車いすの贈呈が行われ、同小が取り組んでいるアルミ缶回収により購入した車いす2台が市社会福祉協議会へ贈呈されました。同小による車いすの寄贈は、今回の寄贈で17台目になりました。
この後、児童発表の"よびかけ"では、全校児童それぞれよびかけを分担して「鷹巣東小学校130才おめでとう」、「明治12年6月25日、鷹巣東小学校は、栄学校という名前でスタートしました」、「昔は摩当にも太田にも学校があったそうです。山や坂を登ったり、下ったりして6キロも歩いて登校した子もいました。雪が降ると、わらじにかんじきを取り付けて通ったそうです」、「130年の間にどれだけたくさんの思い出が生まれたのでしょう。悲しいことも、うれしいことも、この小学校はみんな知っているかもしれません」、「ぼくたちやわたしたちに、たくさんの先輩たちがいたことを、先輩たちの汗を忘れません」、「鷹巣東小学校130周年おめでとう、そしてありがとう」などと披露し、会場から大きな拍手を受けていました。
記念式典のあとは、同校の学習発表会「東っ子まつり」が行われ、劇やダンス、全校合唱などが披露されました。