2009年10月28日
コンテンツ番号5831
成田為三追善墓前演奏会
(2009.10.28)
作曲家・成田為三追善墓前演奏会が10月28日、米内沢の龍淵寺で行われ、数々の名曲を残した郷土の偉大な作曲家を偲びました。
追善墓前演奏会は、「浜辺の歌」などで知られる米内沢出身の作曲家・成田為三を偲び、顕彰して後世に伝えていくために毎年、為三の命日(10月29日)に行われています。今年は都合により、命日の前日に開催されました。
墓前では、法要が行われたあと、堀部聡浜辺の歌音楽館長が「成田為三先生が亡くなられてから64年になりますが、浜辺の歌音楽館に全国からたくさんの方々が訪れている。音楽館には、浜辺の歌しか知らない人、音楽を専門に学ぶ人、子どもから高齢者まで様々な人たちが訪れる。このすべての人たちを癒し満足させている音楽館は北秋田市の大切な宝物。これからも、成田先生の功績を後世に伝え、音楽館を拠点とした音楽のある地域づくり、人づくりに努めていきたい」などとあいさつ。
また、同館の終身名誉館長である後藤惣一郎さんは、「墓前演奏も、昭和32年に始まって54回目となった。浜辺の歌は、フォード大統領が来日した際に披露された世界に通じる素晴らしい歌。為三は素晴らしい童謡や唱歌を作曲した人として知られているが、オーケストレーションの先駆けという偉大な業績があることを、地域の方々をはじめ多くの方々に知っていただきたい」と語りました。
このあと、追善演奏が行われ、浜辺の歌少年少女合唱団が「葉っぱ」と「かなりや」を、合唱団コールもりよしが「ほろほろと」とを合唱。最後に、天国の成田為三先生に届けと願いを込めて「浜辺の歌」を全員で合唱しました。