2009年08月07日
コンテンツ番号6568
第23回森吉山麓たなばた火まつり
(2009.8.7)
旧盆の七夕行事「第23回森吉山麓たなばた火まつり(池田文明実行委員長)」が8月7日、阿仁前田河川公園で開催され、地区内外から訪れた見物客約15000人が、郷土芸能や絵灯篭行列、火文字や花火など盛りだくさんのイベントを楽しみました。
この行事は、前田地区で集落単位で行われていた七夕行事を一堂に集め、地区の活性化と伝統芸能継承を目的に一大イベントととして盛り上げようと始まったもの。
開催にあたっては、前田地区のボランティア組織「森吉山麓村おこし会(池田文明会長)」が中心となり、子ども会、婦人会、青年団、老人クラブなどに運営の一翼を任せて運営しています。地域住民一人ひとりが、役割分担、協力しながら、手作りイベントを定着させることにより、希薄になりつつある世代間の交流の促進を図るとともに、愛郷意識、地域連帯感の醸成を促進することを目的に行っています。
午後4時から始まったイベントは2部構成。第1部「たなばたまつり」は前田小学校児童のロック・ソーランでスタートし、前田保育園児のお遊戯、森吉ダンスキッズのサンバ de Yosakoi、五味堀もちつき踊りや、たなばた踊り、県無形民俗文化財に指定されている阿仁前田獅子踊りなど地域住民が踊りや伝統芸能を披露。日が沈み、あたりが夕闇に包まれた午後7時には、祖先の供養と豊作や家内安全など、各地区で地域の願いを込めて作られた10基の絵灯篭が行列となり、内陸線阿仁前田駅前を出発、集落内をお囃子に合わせて練り歩きました。
午後7時50分から行われた火まつりセレモニーで池田委員長は「2か月前から、各地区の青年団が準備を進めてきたが、人手不足で困難を極めていた。そのため、青年団OB、地域住民、老人クラブなど地域総参加で皆さま方をお迎えしています。今晩は、心のこもった手作りの幻想的な火をご堪能いただきたい。」などとあいさつ。
続いて、津谷市長は「先ほど、たなばた絵灯篭行列を見せていただいたが、老いも若きも世代を超えていっしょになって、祭りを作り上げる姿に感動しています。皆さまの元気をいただきながら、明るく元気な北秋田市をつくっていきたい。」などと来賓を代表してあいさつしました。
対岸の河川敷には、森吉山の形をかたどった炎のラインや「ようこそ北秋田へ」「森吉山火まつり」「天の川」「絆」などの火文字が浮かび上がり、阿仁川の川面が赤く照らし出されました。
この後、火まつり太鼓の演奏で会場を盛り上がるなか、割物やスターマインなどの花火が次々に打ち上げられたほか、阿仁スキー場の存続を願い、スキーヤーが滑降する姿やあきた北空港を飛び立つ飛行機、流れ星などを炎と仕掛花火で演出し、観客を喜ばせました。
フィナーレでは、阿仁川の両岸をまたぐ、全長145・4m(森吉山の標高の10分の1)もの大ナイアガラと超特大スターマインが華やかに火まつりを締めくくりました。