2009年08月14日
コンテンツ番号6572
14日、坊沢獅子踊り
(2009.8.14)
13日から各地区・集落で行われているお盆行事。各芸能を伝承する保存会では、地区住民や帰省客の楽しみとして、また祖先の霊を慰めるためにそれぞれ個性的な演目を演じ、また神社やお寺に奉納することで、今年の豊作と家内安全などを祈願します。
14日、鷹巣地区の坊沢集落では坊沢獅子踊り保存会(佐藤重光会長)による獅子踊りが披露されました。
坊沢獅子踊りは、藩政時代の今から300年前、お盆になると村の若勢たちが集まり、「厄除け獅子」を主体に大名行列の姿を真似た奴踊りを演じたことが始まりと言われています。
しかし、享保10年(1725年)に起きた通称「五義民」事件で犠牲になった5人の義民の霊を憐れみ慰めるために、その墓前でも演じるようになったとも言われています。
上演の構成は奴踊り(ぶっ込み、廻り扇奴、あや奴など)、獅子踊り、棒使い。踊り手は、大人から小中学生、就学前の子どもまで約40人ほど。また囃子方は太鼓と笛が務めます。
昨年は雨のため中止となったため2年ぶりとなった今年は、午後2時の永安寺境内で最初の演技。赤い襦袢に化粧廻し姿の踊り手が、棒や扇、綾と呼ばれる小道具を操りながら熱演する奴踊り、続いて獅子踊りが披露され、お墓参りの人々も足を止めて獅子踊りを楽しみました。
その後、集落内数カ所を巡り、午後7時30分に集落の端に建立されている五義碑の前で踊り、締めくくります。