2009年07月05日
コンテンツ番号6762
大太鼓の里保全隊が花の植栽活動
(2009.7.5)
綴子大太鼓の里保全隊(藤島勝政隊長)による花の植栽活動が7月5日(日)、同地区内の農免農道、通称「稲穂ロード」で行われ、子どもたちも含め地域住民約600人が環境保全活動に汗を流しました。
農林水産省では、平成19年度から農地や水、それを取り巻く森林や施設など環境の良好な保全とその質の向上を図る新たな対策として「農地・水・環境保全向上対策事業(5ヵ年事業)」を導入し、日本の農業、農村の基盤を支える事業を展開しています。
これを受け、秋田県、北秋田市、土地改良区等でも、農業者だけでなく地域住民、自治会、関係団体に呼びかけ、市民が幅広く参加する活動組織を新たに作ってもらい保全活動に取り組んでいます。
同保全隊も市内に設立された組織の一つ。綴子地内の10集落1,054世帯及び自治会や老人クラブ、子ども会など61団体で構成され、平成19年3月発足以来、これまで共同での草刈りや農道への花の植栽、児童による伝統農法で田植え体験、用排水路の水質調査などを実施してきました。
今年は、黄色のマリーゴールドの苗約6200本が用意されました。午前8時30分から綴子農村公園で行われた開会式には、各集落の代表ら約100人が参加、藤島勝政隊長が「大太鼓の里保全隊が稲穂ロードに花を植えるようになって3年目を迎えました。ふるさとの農地の保全と環境を守る活動に、たくさんの皆さんが参加され、感謝します。以前、稲穂ロードは空き缶などゴミが多く捨てられていましたが、花植えをしてから捨てられるゴミは非常に少なくなりました。今日参加した皆さんも、ふるさとを大事にしていくという気持ちを込めながら、花植えをしていただきたい」と呼びかけました。
この日は、津谷市長も植栽に参加し苗を植えました。あいさつでは「植栽に皆さんが温かい気持ちを持って、たくさんの方々に参加していただき、感謝します。道をきれいにすることによって、ゴミを捨てる方もいないし、また環境をきれいにすることが自分たちの心の美化にもつながるので、大変大きな活動をしていただいている。今日は皆さんと一緒にマリーゴールドを植えるということですので、これから夏から秋にかけて黄色い鮮やかな花の道路ができます。多くの方が喜んでもらい、地域の皆さんにも明るい気持ちを持っていただけるような活動にしていただければと思います。疲れないように一緒にがんばりましょう」と激励しました。
この後、田中地区から糠沢地区までの3.3km区間で各集落が担当する区域ごとに苗が入ったダシが配られると、親子や隣近所同士が等間隔に広がり、持ち寄った植ベラを使ってていねいに苗を植えていました。保全隊ではこの後、苗がしっかりと根付くまで水やりなどの手入れも行い、秋までの期間、稲穂ロードの両脇が黄色の花で美しく彩られます。