2009年07月07日
コンテンツ番号6772
災害対応型給油所開所式
(2009.7.7)
災害時に燃料油などの安定供給を行う災害対応型給油所の開所式が7月7日、新陽光オイル(株)大太鼓の里SSで行われ、関係者らが開所を祝いました。
今回開所した災害対応型給油所は、災害時の停電時でも発電機の発電により、燃料油を緊急車両や避難所の暖房などに安定供給することができ、また、貯水槽と井戸も備えていることから、水道が使用不能となった状況でも飲料水や生活用水として住民に供給することもできます。
そのほか、AED(自動体外除細動)1台、乾パンなどの非常用食料240食、ペットボトル飲料水2000本、ラジオや懐中電灯などが入った非常用持ち出し袋10袋も備えています。さらに、給油所で働くスタッフ全員が普通救命講習を受講済みで、内2人は防災に対して一定の知識と技術を持った防災士の資格を取得しています。
こうした形の給油所は、国が災害時における石油製品の供給を継続し得る「災害対応型機能が強化された給油所」として普及整備を図るもので、地方公共団体と協定書を結ぶことにより、最大で設置費用の3分の2が補助されます。
市では今年の3月に同社と「災害時における燃料油等の供給に関する協定書」を結び、同社が災害対応型給油所の整備を進め、今回の開所となりました。
この給油所は、昨年湯沢市に開所した給油所に次いで、県内では2番目の災害対応型給油所で、全国では140ヶ所(平成20年3月時点)に設置されています。
式では、知野均同社社長が「災害時には緊急車両に優先給油し、飲料水、生活用水の供給とともに、避難場所を提供し地域住民の方へ協力します。また、国県市電力会社等ライフライン確保のための災害復旧車両、パトロール車両についても優先給油を行い、ライフラインの速やかな復旧作業を行えるよう協力することを誓います」と宣誓。
佐藤副市長は「市では平成19年9月に未曽有の豪雨に伴う水害の経験から、市での防災整備の体制はもとより、民間事業所等と協定を締結することにより、食料の供給、避難所の確保など災害時における体制の確保を推進しています。新陽光オイル様とは、本年3月に大規模な災害が発生したときに燃料油の調達、安定供給を目的に協定を締結しており、本ステーションの完成により、大規模災害時における災害対応について多いに期待します」とあいさつ。
この後、災害対応時の行動実演が行われ、給油所のスタッフは緊張した面持ちで実際に発電機を作動させ、消防車や災害支援車両などに給油をし本番さながらの実演が行われました。