2009年06月01日
コンテンツ番号6797
北秋田市・大館市「竜ヶ森」合同山開き
(2009.6.1)
北秋田市と大館市の市境に位置する竜ケ森(1049.8m)で、両市による合同山開きが行われ、山頂で今シーズンの安全を祈願しました。
この日は、あいにくの雨模様にもかかわらず、北秋田市からは東の又コースから47人、大館市側は比内コースを73人の関係者や愛好者らがゆっくりと登り、山頂で合流しました。
竜ケ森は標高は比較的低いものの、山頂部周辺がブナの美林で覆われ、初夏の新緑や秋の紅葉が美しいことなどから、東北100名山(東北山岳写真集団選)の一つに数えられています。
山頂部の経度は大館市の中心部とほぼ同じであるため、森吉山や八幡平はもちろん、大館市街地、樹海ドーム、遠くには岩手山や秋田駒ケ岳などが望めます。
また、短いコースで1時間ほど(寒沢コース)、長いコースでも90分ほど(東ノ又コース)と、短時間で登れることから軽登山やたけのこなどの山菜取りで人気があります。北秋田市側のふもとにはバンガローやテントサイトが整備されたキャンプ場などもあり、家族連れや子ども会の活動などでも多く利用されています。
登頂後行われた安全祈願祭では、比内独鈷神社宮司によるお祓い、吉岡興北秋田市議会議長、小畑元大館市長ら関係機関・団体の代表者らによる玉串奉てんなどで今年1年の安全を祈願しました。続いて、今年度の当番市である北秋田市の吉岡議長が「両市には、竜ヶ森のほか森吉山、田代岳など登山愛好家には知れた山があり、この山開きが広域的な交流に発展できれば」と、続いて、小畑元市長が「両市が山頂でこのように集うことは、とても意義深いこと」などとあいさつ。このほか、米代東部森林管理所長のあいさつや鷹巣山岳会の秋元哲郎さんによる佐々木義宗・県山岳連盟会長のメッセージの代読が行われました。
セレモニーの後は、例年だと両市の参加者による山頂交流を行っていますが、風雨が強くなったため、北秋田市側からの参加者は再び東の又コースを、大館市側の参加者は、比内コースと最上コースを通って下山、午後3時30分から国道105号線沿いにある湯ノ岱温泉で開催された竜ケ森整備促進協議会で、これからの竜ケ森の整備計画などについて話し合いが行われました。