2009年06月11日
コンテンツ番号6810
第8回消防救助技術交流会
(2009.6.11)
大館・能代・鹿角・北秋田の消防隊員が消防救助技術を競う「第8回消防救助技術交流会」が6月11日、北秋田市消防署訓練場で開かれ、消防救助のエキスパートたちが日頃の訓練を披露しました。
交流会は、北秋田市、大館市、鹿角広域及び能代山本広域市町村圏組合消防本部の4本部で開催。もともと旧鷹巣阿仁広域消防本部が成果発表と技術向上を目的に本部内訓練として実施されていたものですが、県大会(秋田県消防救助技術秋田県大会)に向けた総合練習の機会ともなることから、平成14年からは大館広域及び能代山本広域消防本部も参加して行われ、今年は新たに鹿角広域行政組合消防本部も参加し、4本部の交流なども兼ねて開催されました。
午前9時30分から開かれた交流会には、4本部54人(北秋田17人、大館9人、能代山本21人、鹿角広域7人)の隊員が参加。
開会式では、北秋田市消防本部の藤島孝雄消防長が、「オレンジ色の救助服を着た皆さん救助隊員は自信に満ちあふれており、大変頼もしい限りであります。この大会は救助隊員相互の救助技術を向上しながら、更なるレベルアップを図るものであり、間近に控える県大会に向け、重要な意味を持つものであります。常日頃、積み重ねた救助技術は、実際の人命救助にかかわる現場活動に直接つながります。今日はあいにくの天候ですが、どのような状況下においても、やり通すというのが消防の最も重要な任務です。悔いの無いよう、訓練の成果を充分出し切ることを期待する」と訓辞。
来賓あいさつなどの後、同本部の堀内幸大副士長が「日頃の訓練で培った救助技術の更なる向上を目指し、隣接する消防本部との交流を深め、安全、迅速、的確に競技することを誓います」と宣誓、訓練が始まりました。
訓練は4種目。はじめに行われたのは「ロープブリッジ渡過」。水平に張られた延長20mのロープを往復する時間を競うもので、往路はロープの上側を這うように進む「セーラー渡過」で、復路は猿のようにぶら下がりながら進む「モンキー渡過」で出発点にもどります。この競技に参加した14人の隊員たちは、一瞬も気を緩めることなく、真剣に訓練に臨んでいました。
この後も、煙に巻かれた場所で空気呼吸器を装着して要救助者を3人1組で屋外に救助する「ほふく救助」、2人1組で器材を使わずに塔の上から垂らされたロープ15mを登る「ロープ応用登はん」、5人1組で要救助者を抱きかかえて搭上に引き上げる「引揚げ救助」など4種目で個人とチームの技術を競い合いました。
今大会後も消防隊員は訓練を積み、6月30日に由利本荘市道川の秋田県消防学校で開かれる、消防救助技術秋田県大会に挑みます。