2009年05月12日
コンテンツ番号6850
高鷹大学入学・開講式
(2009.5.12)
高齢者の生涯学習講座「高鷹(こうよう)大学」(佐藤善壽学長)の入学・開講式が5月12日(火)、市文化会館で開かれ、大学生たちの今年度の学習活動がスタートしました。
北秋田市では、各地区で「合川ことぶき大学」「森吉大学」「阿仁生き活き大学」などの名称で高齢者を対象とした通年の生涯学習講座が設けられ、多くの市民が趣味や世代間交流、研修旅行、健康講座などで学び活動しています。
高鷹大学は、実年、高齢者が学習や研究活動の成果を発表し合い、相互啓発と伝承活動を通して世代間の相互理解と共同意識の高揚に努め、与えられる学習から地域に還元する学習活動へ移行して、自らの生きがいの創造してもらう場として市教育委員会が開設しているもので、55歳以上の市民が対象となっており、今年度は308人(新入生14人、学生82人、大学院生107人、研究生105人)の学生らが、多くの講座・クラブで学んでいます。
一般の大学と同じように大学課程が4年、卒業後の大学院過程が4年、さらに学習を深めたい方は永年の研究過程の研究生として継続して学び続けることができるユニークな生涯学習の組織。クラブは、歌謡、ちぎり絵、ふるさと研究、レクリエーションダンスなど16クラブ。それぞれ10人から40人ほどが所属しています。
また、全体行事として市内探訪(7月)、全体講座(8月)、社会見学(10月)、学園祭(11月)、全体公開講座(1月)などが計画されています。
開講式で杉渕敬輝教育次長は「高鷹大学は昭和61年開学、今年が24年目の活動となる。大学創立の趣旨として、高齢者世代の相互啓発と地域に還元する学習活動とされており、そうした活動が実践されて積み重ねられてきた24年間と思う。心から敬意を表したい。北秋田市はお年寄りが多い地域、皆さんが見識を高め、仲間を広める。そのような活動力が北秋田市を支える大きな力になっている。笑顔いっぱいの元気なお年寄りが、楽しく暮らせるまちづくりに皆さんの力を貸していただきたい。目標は『生涯現役』。市民ひとり一人が、生きがいをもって生活できる北秋田市にしたい」と式辞を述べました。
また、来賓の吉岡興市議会議長は、昔の相撲界の出来事を引用しながら「昔の人たちは色々なことを覚えている。皆さんは戦前戦後を通して世の中をわたってきた方々。その歴史を現在の生活の中で活かし、これから若い世代を引っ張っていってほしい」と祝辞。
クラブ講師の紹介のあと新入生を代表して三澤伸子さん(宮前町)が、「盛大で厳かな歓迎をいただき新入生一堂、身の引き締まる思いです。これからは、講師の先生や諸先輩のご指導を仰ぎ、高鷹大学の一員として、真摯に楽しく学ぶつもりです」と抱負を述べていました。
開校式終了後、第1回講座として教育委員会生涯学習課文化班の榎本剛治主任学芸員による記念講演「縄文人にいざなう」が行われ、学生たちは、縄文人の生活や文化について理解を深めました。
また、「新秋田風土記 鷹巣町(昭和39年秋田放送制作)」も上映され、45年前の鷹巣町の街並みや人々の活動を見ながら、当時を懐かしみました。