2009年05月12日
コンテンツ番号6849
北秋田市提案公募型特産品活性化推進事業認定品成果報告会
(2009.5.12)
平成20年度に「北秋田市提案公募型特産品活性化推進事業」で認定を受けた特産品の成果報告会が12日、北秋田市交流センターで関係者・報道機関等を招いて行われました。
この事業は、市で産出される原材料や資源等を活かし、創意工夫により特産品の創出した事業者を支援することにより、地域活性化を図ることを目的とするもので、補助対象経費は、特産品の開発、改良にかかる経費のうち、研究開発費や事務費、委託費などで、補助率は2分の1(上限は50万円)で平18年度から実施されており、これまで7社が認定を受けています。
成果品報告を行ったのは、雑穀栽培による商品化と地域再生に取り組んだ「(株)くまがい卵油研究所と地元の特産品「比内地鶏」を活用して「比内地鶏加工商品ブラッシュアップ事業」を実施した(株)佐葉館本舗の2法人です。
成果品報告会は、認定事業者から事業実施の背景から現在の状況を聞き、事業成果を確認するとともに、商品のPRを兼ねて開かれたものです。
「くまがい卵油研究所」は、米の過剰による減反政策により遊休農地が増えるのを見て、この農地を有効利用する地域再生法がないか思案した結果、雑穀栽培に行き着いた。昨年は、2haの転作田を利用し、ひえ、あわ、きび、たかきび、南米アンディス原産のアマランサスを栽培し、これに発芽玄米を混ぜ合わせた「雑穀ミックス」(雑穀こまち)を製品化して、通販を主に販売しており、最近では定期購買者も増えているとの報告がありました。
また、「佐葉館本舗」の北林代表は「比内地鶏加工商品ブラッシュアップ事業」のきっかけは、古くから地元の特産品として知られている「比内地鶏」がきりたんぽ以外に使われていない状況で、地元ブランドの比内地鶏を素材とした食文化を全国に広げることが出来ないかと思っているとき、「北秋田市特選素材購入組合」が立ち上がり、思いを同じくする会員が集まり、同本舗を設立して比内地鶏を利用した商品の創作に取り組んできた。これからは、通販はもとより消費者に商品を利用したメニューの提供、ホームページ、首都圏での試食会への参加により販路を拡大したいとの報告がありました。
この後、商品の試食会に移り、商品を試食した関係者は、味・無農薬、無添加の安全・安心を売りとするコンセプトなど消費者ニーズにマッチしており今後の商品の販路の拡大に期待していました。