2009年05月31日
コンテンツ番号6892
(2009.5.31)
森吉山阿仁側コースの山開きが5月31日(日)、現地で行われ、夏山シーズンの幕開けを前に、県内外から参加した登山愛好者ら約40人が、高山植物が咲き始めた森吉山を満喫しました。
森吉山は、市中央南部に位置する標高1454メートルの独立峰。山頂からの眺望は四方に開け、天候に恵まれれば遠くは八甲田の峰々や岩木山など隣県の名山をも望むことができます。山腹はブナ林、標高1,000mから山頂部まではアオモリトドマツの原生林が広がり、「花の百名山」として初夏から秋にかけて約300種類ともいわれる高山植物が咲き誇ります。
この日は、午前8時30分にブナ帯キャンプ場(6合目)に集合。開会式で渡辺博阿仁山岳会副会長は「コンドラが運行され、花の百名山として、全国から多くの観光客が訪れるようになった。登山される方には、ゴミの持ち帰りなどマナーを守って登山してもらいたい。この美しい森吉山を次の世代に引き継いでいきたい」などとあいさつ。
その後、阿仁ブナ帯登山口より、新緑のブナ林の間をぬって山頂を目指しました。石森(1308m)の登山道周辺には、シラネアオイやオオバキスミレ、ザゼンソウ、ショウジョウバカマなどが咲いていました。登山者らは立ち止まり、花の名前などを確認しながら、思いおもいのペースで歩を進めました。石森から山頂までは、雪が残る場所も多く、雪原のうえを歩いて進みました。山頂付近はあいにくの雨で残念ながら山頂からの眺望は拝めませんでした。
帰路の途中、阿仁避難小屋では参加者全員で、今年の山の安全を祈願しました。その後、車座になって昼食をとりながら、親睦を深めました。
森吉山は、例年6月上〜中旬にはチングルマやヒナザクラなどが咲き始め、7月にはニッコウキスゲなど登山道沿いのお花畑がにぎやかになり、シーズンの最盛期へと導きます。