2009年04月21日
コンテンツ番号6914
(2009.4.21)
阿仁川漁業協同組合(松橋憲作代表理事組合長)のサクラマス稚魚放流式が4月21日、米内沢河川公園で行われ、米内沢小学校の児童がたくさんの稚魚を阿仁川に放流しました。
サクラマス放流は「サクラマス増殖事業」の一環として、資源の乱獲や河川環境の悪化を防ぎ、生態数の回復や保護を目的に行われています。サクラマスは、キロ単価が高いなど、内水面魚として価値が高い貴重な資源です。また、県でも「銀鱗きらめくサクラマスの川づくり事業」を展開するなど、安定的な卵の供給や生産を進めています。
放流式には、米内沢小学校の3年生26人が参加。はじめに田口義久理事が「これから放流するサクラマスは、今年1年は阿仁川で過ごし、1年後に海に下り回遊し、2年後に阿仁川に帰っている。しかし、川がきれいなでないとサクラマスは帰ってこない。いつまでもきれいな阿仁川に保てるように、川に物を捨てたりしないようにお願いします」などとあいさつ。
児童らは、川岸に一列に並び、稚魚の入ったバケツをそっと川面に沈めて、「大きくなって帰ってきてね」などと声をかけながら、やさしく放流していました。川面に放たれた稚魚は、元気よく泳ぎまわり児童たちを楽しませたあと、川岸から離れていきました。
この日、児童らが放流したのは、昨年秋に孵化し5センチから6センチに成長した稚魚約1000匹。阿仁川漁協では、4月に約6万1000匹のサクラマス稚魚の自主放流しています。