2008年03月06日
コンテンツ番号7095
(2008.3.6)
〜第3回山の芋料理コンクール〜

料理部門最優秀賞の中島純子さん(左)と加工部門最優秀賞の成田信子さん
JA鷹巣町(佐藤清孝代表理事組合長)が主催する「第3回山の芋料理コンクール」が3月6日(金)、市中央公民館で開かれ、工夫を凝らしさまざまな山の芋料理の中から選ばれた優れた作品に各賞が贈られました。
山の芋はゴツゴツしたげんこつの形をしている「つくねいも」の一種。一般的に販売されている「長芋」より粘り気がとても強く、鍋にしても崩れにくいのが特徴です。県内では主に大館、鷹巣、田沢湖などで生産されています。秋田県がブランド認証登録作物としているほか、JA鷹巣町でもキュウリととともに最重点野菜と位置付け、生産拡大を推奨している作物です。
コンクールは、地域農産物である山の芋のおいしさや魅力を市民に理解してもらい、家庭の食卓への普及や学校給食での活用など地産地消、食育活動推進につなげるとともに生産拡大を図ることを目的として開催されたものです。
コンクールには、JA組合員のほか料理自慢の市民らが参加。料理部門には12人から18点、加工部門には16人から25点の応募があり、会場の中央公民館ホールには、盛り付けにも配慮した彩り豊かな料理が各テーブルに並べられました。
審査委員長を務めた岸部市長ほか、北秋田地域振興局の藤原正農林部長、鷹巣町消費者の会・山野内キミ子会長など13人の審査員が「見ばえ」「食味」「アイデア」の3項目を基準に審査を行い、料理、加工の2部門で最優秀賞、優秀賞、努力賞が選んだほか、全体の中から2品にアイデア賞と特別賞を贈りました。
料理部門最優秀賞を受賞した中島純子さん(米代町)の作品「とろーり茶碗むし」は、下味のついた材料に卵、だし汁で割ったすりおろした山の芋を入れ蒸上げたもの。とろりとした滑らかな口当たりが特徴です。また、加工部門最優秀賞を受賞した成田信子さん(今泉)の作品「山の芋入りかぼちゃパイ」は、つぶしたかぼちゃと山の芋にバターやクルミを加え混ぜたあんをギョーザの皮で包み、油でこんがりと揚げたもので、和洋中が合体した風味が食欲をそそります。
このほか、料理ではコロッケやグラタン、桜蒸し、加工部門ではアイスクリームやケーキ、ようかんなど工夫を凝らした作品の数々に、審査員も点数をつけるのに苦労していた様子でした。
審査結果の講評では、副審査委員長の吉田茂・市産業部長が、「第1回コンクールでは、ねばりが硬い作品なども見られたが、回を重ねるにつれ研究によって改善されておりそのまま店に出しても通用するものも多いと感じた。身近な家庭料理に利用している作品が多く消費拡大も進む。レシピなども相互に交換し合いさらに研究を深めてほしい」などと、参加した女性たちの意欲を称えていました。
各賞の受賞者は次のとおりです。
■料理部門
最優秀賞「とろーり茶碗むし」中島純子さん
優秀賞「山の芋ポタージュ」松岡アツ子さん
努力賞「山の芋マリネ」長崎久美子さん
■加工部門
最優秀賞「山の芋入りかぼちゃパイ」成田信子さん
優秀賞「山の芋洋かん」畠山君子さん
努力賞「とろろあいすくりぃむ」金澤花子さん
アイデア賞 「ぐう・チョキ・ぱっ(山芋のチュロス)」佐藤利子さん
特別賞 「キムチ漬山の芋」小塚保子さん