2019年04月03日
コンテンツ番号3070
阿仁地域の医療を担う診療所改築の安全を祈願
阿仁診療所改築工事起工式が、4月3日(水)に阿仁銀山地内で行われ、関係者ら約20人が工事の安全を祈願しました。
阿仁診療所は、昭和32年に旧阿仁町国保病院として開設され、昭和42年に阿仁町立病院(60床)に改称しました。その後、市の医療再編計画「公立病院改革プラン」に基づき、平成21年9月に阿仁町立病院を廃止。同年10月より阿仁診療所(無床)に改められました。秋田県へき地医療保険計画では、平成23年4月より「へき地診療所」に指定されており、地域で唯一の医療機関として大きな役割を担っています。
半世紀以上にわたり阿仁地域の医療を担ってきていますが、現在の建物が昭和53年の全面改築以降42年を経過しており、老朽化による安全面や業務面での問題が懸念され改築するに至りました。総事業費は建物のほか、解体工事、外構工事を含め約5億円の見込みで、施工業者は秋田土建株式会社となっています。新施設は、鉄筋コンクリート造り一部鉄骨造り平屋建てで、建築面積は857平方メートルの予定です。
式典は、建設現場に仮設されたテントで神事が行われ、津谷市長をはじめとする施工関係者らがくわ入れや玉串奉てんをし、来賓や地元自治会長らとともに工事の安全を祈願しました。
式典のあと、津谷市長が「昭和54年の全面改築から40年以上が経過し、施設の老朽化が著しいことから、早期の建て替えが望まれていました。当市としても長年の懸案としていましたが、無事に着工の日を迎えられたことを大変うれしく思う。ここに新たな診療所が建設されることにより、引き続き地域の皆様が安心して暮らせることのできる医療環境の整備に努めていくので、ご理解を賜りますようお願い申し上げる」などとあいさつを述べました。
続いて、秋田土建株式会社の北林一成代表取締役が「阿仁診療所は、当地域において大事な施設である。工事に際しては、安全に十分配慮し、誠心誠意立派なものを作り上げるように努力していく」などと工事の安全を誓いました。
新施設の工期は、平成31年11月29日までで、平成32年4月からの供用開始を予定しています。