2008年03月07日
コンテンツ番号7092
(2008.3.7)
〜北秋田市出身民謡歌手・斉藤京子リサイタル〜
本市出身の民謡歌手・斉藤京子さんのリサイタルが3月7日(土)、市文化会館で開かれ、満場の聴衆が秋田民謡から往年のヒット曲「お花ちゃん」など斉藤さんの張りある歌声を堪能しました。
斉藤さんは、栄地区太田出身の72歳。江刺追分の名人だった父・大船繁三郎と民謡の歌い手の母・函青白糸を両親に、いわば「民謡の申し子」として生まれ、4歳の初舞台以来、多くのステージや放送に出演。レコード界にデビュー後の昭和30年には故・三橋美智也とデュエットした「お花ちゃん」で大ヒットをとばし、全国に名をはせました。
その後は全国の民謡のみならず、端唄や小唄などの俗謡、ご当地ソング、舞踊歌謡と幅を広げ常に第1線で活躍しながら半世紀以上の民謡人生を送られてきました。平成2年には、平成2年度文化庁演芸部門芸術祭賞を受賞、同17年には日本民謡協会名人位を受章されています。
昭和57年には映画「マタギ(後藤俊夫監督、西村晃主演)」に出演したほか、フジTV「ライオンのいただきます」にレギュラー出演するなど、歌手として以外にも幅広く活躍、また、北秋田市出身のよしみから、平成3年2月には大館能代空港建促進のための女性陳情団として同行、当時の村岡兼造運輸大臣に空港の必要性を訴えました。
北秋田市文化会館での公演は、平成3年の同館(旧たかのす風土館)のこけら落とし以来2回目。この日は、祝い歌の「伊勢音頭」を皮切りに、「関の五本松」、「ソーラン節」、「ひえつき節」と次々と全国の民謡を披露、その年齢を感じさせないツヤのある歌声と、絶妙の節回しで聴衆をとりこにしました。
後半も、子ども時代の思い出話や、長い歌手生活のエピソードなどを交えながら、秋田民謡の「本荘追分」、「秋田大黒舞」ほか、「長崎甚句」「岡本新内」など民謡の名曲をじっくりと聴かせ、しめくくりには「お花ちゃん」「また来るヨまた来るネ」など歌謡曲のヒット曲を披露、聴衆を喜ばせました。また、斉藤さんの曲の合間には、斉藤たまみ、ゆかりの2人のお弟子さんがフレッシュな歌声を聴かせ、会場を魅了していました。
会場には、地元民謡ファンのほか、斉藤さんの親類縁者、小学校時代の同級生なども大勢駆けつけ、一曲ごとに大きな拍手を送っていました。