2009年02月01日
コンテンツ番号6983
作占い「雪中稲刈り」
作占い行事「雪中田植え」の稲刈りが2月1日、綴子地内の大太鼓の館前で行われ、今年は昨年に続き『平年作』とのご託宣が下りました。
雪中田植えは、農家が一年の仕事始めの儀式として水田に見立てた雪の上に、稲わらや豆がらを束ねた“稲”を植え、その稲の倒れ方や実の入り方などで作況を占います。
綴子地区では、戦後の一時期行われたのを最後に途絶えていましたが、昭和58年に篤農家の故・高橋佐一郎さんが復活させました。その後、昭和63年から旧綴子農協青年部が高橋さんの遺志を継いで再復活、現在は、JA鷹巣町青年部(米沢智剛部長)が継承しており、田植えは1月15日、稲刈りが2月1日に行われます。
刈り手は、稲を植えたJA鷹巣町青年部長の堀内英俊さん(36)さん。農業関係者らが見守る中、田植えのときと同じ昔ながらのけら、菅笠姿で鎌を使い、雪が積もって倒れた“稲”の束を一株ごと慎重に刈り取っていきました。
刈り取られた稲は、JA鷹巣町組合員で篤農家の畠山喜久雄さんによって見立てが行われました。占いでは、たわわに実る稲穂のように頭を垂れた状態であれば豊作、直立していれば実が入らない不稔、倒れていれば風水害の被害を意味し、凶作とされています。
今年は、風雪で倒れたり折れたりした稲もあったことから、畠山さんは、「占うのは難しいが、全体的には平年作。しかし春先には低温も予想される」と、注意を呼びかけました。
(2009.2.1)