2009年02月05日
コンテンツ番号6967
北秋田市上小阿仁村生活環境施設組合議会全員協議会
北秋田市上小阿仁村生活環境施設組合議会の全員協議会が、2月5日(木)森吉支所で開かれ、長下処分場の今後の運営などについて協議しました。
協議に先立ち、組合議会の黒澤芳彦議長が「長下処分場の遮水シートの破損事故を契機に処分場のあり方が大きな課題になっている。議案の審議とは別に忌憚のない意見を出し合って処分場のあり方を協議したい」とあいさつ。
岸部陞管理者は「率直な御意見を伺いながら有効な対策を講じていきたい」と期待を述べました。
まず事務局からこれまでの経緯として、
- 処分場の水質や土壌の調査分析を実施した
- 第1埋立区のキャッピング工事(埋立枠全体をシートで覆う工事)についてこれから業者選定をして着手する
- コンサルタントに委託した結果がまもなく報告されること
などが説明されました。
議員からは、浸出水の処理費が膨大であることから今後の維持について懸念が示され、事務局からは、コンサルタントの助言として浸出水を下水道に接続して処理する処分場に汚水処理施設を建設する第2埋立区に屋根を設置して雨水の流入を防ぐ全面的に閉鎖する、という4つの選択肢があるものの、いずれも膨大な費用を要すること、また、クリーンリサイクルセンターはじめ市内の3箇所の処理施設は更新時期を迎えており、地域の処理体制を抜本的に見直す必要も指摘されていると説明がありました。
なお、浸出水の原水(埋立枠に直接溜まった水)を分析した結果汚染数値は家庭の側溝の下水より下回っており衛生上の危険は皆無との見解も示されました。 きれいな水に莫大な経費をかけるのは納得できないとの意見も出され、副管理者の小林宏晨上小阿仁村長は、「関係住民に対し、浸出水の水質が安全であることの説得を徹底し、浸出水の流出に理解を求めるべき」と強調しました。
(2009.2.5)