2009年02月06日
コンテンツ番号6958
公共福祉、地域づくりに尽力
旧鷹巣町議会議員や女性団体のリーダーなどとして地域の発展に貢献された中嶋喜代さん(88)=住吉町=がこのほど高齢者叙勲の旭日双光章(地方自治功労)を受章し、2月6日(金)、市役所で藤田了次北秋田地域振興局長から伝達表彰を受けました。
高齢者叙勲は、公共のために貢献された各界の功労者のうち、春秋叙勲で勲章を授与されていない方で88歳に達した方に授与されます。
中嶋さんは大正9年生まれ。戦前、戦時中は旧鷹巣町中央病院、旧満州で看護士として勤務。戦後、鷹巣町で仕出店を経営するかたわら、商業の発展、青少年健全育成活動などに携わりました。その後昭和51年に鷹巣町議会議員に当選以来、平成8年3月まで5期20年の永きにわたり、生活環境及び教育環境の整備などに力を注がれました。
中嶋さん
また、昭和48年から7年間、保護司として更生保護事業に従事し公共の福祉に努められたほか、昭和40年代から、鷹巣町商工会理事をはじめとして、同商工会婦人部長、秋田県商工会女性部連合会長、全国商工会女性部連合会理事を歴任し、地元のみならず県、国の商工業の振興に尽力されました。
このほか、鷹巣町婦人団体連絡協議会(現北秋田市鷹巣婦人団体連絡協議会)会長、北秋田郡連合婦人会長、鷹巣町女性史研究会会長、秋田県女性会館理事長、赤十字奉仕団秋田県支部委員長、秋田県結核予防婦人会会長など多くの役職を歴任、女性リーダーとして長きにわたり地域の発展に寄与され、現在もなお精力的に活動されています。
これらの活動の成果が認められ、通産大臣表彰(商工行政)、文部大臣表彰(婦人会活動)、厚生労働大臣表彰及び金色有効賞(赤十字奉仕団功労)、内閣官房長官表彰(男女共同参画社会づくり功労)、秋田県知事表彰(文化功労)など広い分野で表彰を受けています。
中嶋さんは、伝達を受けた後、「身に余る光栄。これまでの活動は自分一人ではできなかったことで、家族や地域の皆さんの支援のたまもの。健康が続く限りこれからもできるだけ地域に貢献したい」と抱負を述べました。
藤田局長は、「叙勲は長い間公共福祉に尽力されてきた集大成。なお一層お元気で活躍されるととともに、後進の指導に当たってほしい」とあいさつ。また、同席した岸部市長も中嶋さんの若さとバイタリティに敬服しつつ、「中嶋さんの受章は市民にとって大きな誇り」とたたえました。
(2009.2.6)