2019年04月07日
コンテンツ番号3065
有事に備え日頃の訓練の成果を発揮
(2019年4月7日)

水をくみ上げるホースを繋ぐ(鷹巣地区)
秋田県の春の火災予防運動週間に合わせて、北秋田市では北秋田市消防団員と消防署職員らによる一斉放水訓練が市内4か所で行われました。
そのうち、まだ桜のつぼみも固くしまった鷹巣中央公園では、鷹巣地区消防団員184名、消防署員16名の参加のもと、火災に備えて、放水の訓練が行われました。
放水訓練では訓練開始の合図に合わせて、水を汲み上げるホースを池にいれる、ポンプを動作させると、それぞれのホースから勢い、放物線を描くように、勢いよく池に向かって放水を行いました。各分団ともに、日頃の練習の成果を発揮し、スムーズに素早く放水ができると、各分団から統監へ訓練の報告を行いました。
訓練終了後の閉会式では、北秋田市長及び消防団長よりあいさつがありました。
統監あいさつ(北秋田市長 津谷永光)
「日頃より北秋田市民の安心安全のために、日夜を問わずご尽力をいただいておりますことに北秋田市といたしまして、心から感謝を申し上げます。本日の訓練は秋田県の春の火災予防運動に合わせた訓練で、使用する機器の確認と操作についての技術の向上とねらいとした訓練であります。今回の訓練でのみなさんのきびきびとした雄姿に頼もしく感じている次第です。先日、能代市では消防職員2名が殉職されるという大変痛ましい事件がありました。 北秋田市としても消防関係者のみなさんの安心して職務に従事できますよう安全対策に予算の増額をしたり、班長を対象とした講習会も予定しております。これからもみなさんが消防団員の職務に忠実に遂行できますように私どもも頑張って支援をしていきたいと思っています。また、本年に入り、北秋田市で火災が6件発生し消防団の方々にも出動していただきました。その内5件が住宅火災、またその内2件が全焼でした。また、3月末に前藤田団長が勇退され、新たに戸島丈夫団長が就任しております。新たな体制でこころを一つにして、自らの危険をしっかり把握し、事故の無いようにしていただきたいと思います。みなさまのご活躍をご祈念申し上げ、早朝より出動していただいたことに感謝を申し上げまして私からのあいさつとさせていただきます。」戸島丈夫消防団長あいさつ
あいさつの中で戸島団長は、「今回の訓練を機に、すべての団員が使用する機器について触れて、いざという時に備えて、小型ポンプ等についてだれもが操作できるように訓練していってほしい」、そして団として、次の3つについて重点として取り組んでいきたいと話し、「一つ目として、市民の財産生命を守る。ふたつ目として、コンプライアンス遵守、三つ目として、消防団のガバナンスの強化」をあげられ、「市民の財産生命を守るということは消防団の使命であり、団員として、自らを律し、消防団の一員としての恥じない、法令順守、模範となる行動をとるということや消防団員の命を守るという点から、いざというときに、誰が命令し、誰が最終的に撤収させるのかという点をあきらかにし、班長以上の方々は、班員の命を守るという思いをひとつにして頑張っていただきたい」と理解をもとめ、最後に、「みんなが一人の命を守る、一人がみんなの命を守るを合言葉に活動していただきたい」とあいさつを締めくくりました。最後に、山火事、林野火災が発生する時期にあたり、煙をみたら注意するよう心掛け火災予防に努めることを確認し閉会式を終えました。
このほか、合川地区、森吉地区、阿仁地区においてもそれぞれ一斉放水訓練が行われました。
各地区の訓練の参加状況は以下のとおりです。
- 鷹巣地区 消防団員184名参加
- 合川地区 消防団員108名参加
- 森吉地区 消防団員47名参加
- 阿仁地区 消防団員47名参加