2009年01月08日
コンテンツ番号6751
北秋田市教育センター所員発表会
平成20年度北秋田市教育センター(所長:三澤仁教育長)所員発表会が1月8日(木)、北秋田市文化会館で行われ、市立小中学校の教員らが全国学力テストの結果報告や各学校での取り組みについての発表で効果的な指導法などを学びました。
教育センターは、北秋田市の教育に関する調査研究や教職員の研修により教育振興を図ることを目的とした組織。所員発表会は、各校での実践事例などを発表し合い、互いの教育活動に役立てようと実施されているものです。
開会行事では三澤所長があいさつで、「全国学力調査の結果が公表され、報道などでいろいろ取り沙汰されている。子どもの調査なのに騒いでいるのは大人というのはおかしい。調査は、客観的なデータが一目瞭然となるもので、使い方によっては良い効果が出る。結果が悪ければ素直に反省し改善すればよい」と、学力調査は必要との考え示した上で、市町村別の結果を公表した秋田県に対しては「(個々の市町村名や学校名を明らかにしないという)国の方針を順守するよう希望する」と述べました。
また、来賓の岸部市長が、「2年連続で秋田県の児童生徒の学力が全国トップになり、注目されている。これも先生方の努力のたまものであり、敬意と感謝を申し上げたい。これからも研さんに努められ、地域の将来を担う子どもたちを立派に育て上げてほしい」と期待を寄せました。
発表では、はじめに市教育委員会の山田仁美副主幹と山本英幸主幹が、それぞれ全国学力・学習状況調査の小学校国語と算数問題についての分析結果を紹介。続いて、鷹巣西小、阿仁合小、上小阿仁小中学校、合川中の教員が、学習指導への取り組みなどについて発表しました。
このうち、鷹巣西小からは佐々木顕信教諭ら3教諭が登壇し、「宿育−それは宿泊体験のスパイラル(ら旋)」と題して発表。「宿育」は宿泊活動を通して学ぶ意欲、自立心、コミュニケーション能力といった学びの基礎力を身につけることを表現する造語で同小の重点施策の一つ。
3人は、登山や海水浴などを取り入れた山や海での宿泊学習体験、北海道の漁村での宿泊学習体験といった工夫を凝らした取り組みをプロジェクターを使って説明しながら、子どもたちが多くのことを学び成長につながったことを紹介し、「宿育によりさまざまな活動の場を繰り返し体験させることで、学びの基礎力が身に付く」などと発表していました。
(2009.1.8)