2009年01月16日
コンテンツ番号6730
市が地区住民に説明会を開催
市立阿仁病院の診療所移行に係る阿仁地区住民への説明会が16日、山村開発センターと農村環境改善センターの2箇所で行われました。
住民およそ120人が出席した説明会では、岸部市長や伴病院長らの挨拶のあと、担当職員がこれまでの病院の歩みや経営状況の推移、21年度の診療体制計画などについて説明しました。
現在、60床の病床を休床し、医師3人のもとに内科、外科、歯科の3科に加え、秋田大学病院から内科と整形外科の出張診療がそれぞれ週1回行われておりますが、21年度の10月からの診療所計画は、病床(当初計画で19床)を設置できないもののこれまでの診療体制をそのままに継続するというものです。
質疑では住民から「地域の医療サービス維持のため有床にできないか」、「入院を確保して欲しいとする地域住民3,200人の署名・陳情に応えて欲しい」などと、阿仁地域から入院病床が無くなることへの懸念の声が数多く出されました。
これらに対して市長は「医師確保が極めて困難なのに加え、コストも膨らんで経営を圧迫する」、「入院確保のための医師の招聘に努力したが、状況が厳しく残念である」などと、 住民要望を重く受け止めつつも、医師不足や財政事情といった課題が大きいことの理解を求めました。
また、診療所移行の時期を4月から10月に変更した理由についての問いに対して市長は、「国による公立病院支援関連の政策決定がずれ込んで、その結果を待ってからの移行とした方が良いと判断した」と答え、国の新たな医療機関への財政支援策を受けて、市民病院の開院と合わせた新たな阿仁診療所のスタートとなることを説明しました。
(2009.1.16)