2009年01月26日
コンテンツ番号6720
あきたエコマイスター県北地区協議会エコ活動講座
身近な生活環境を考えるエコ活動講座「EM廃油石けん作り」が1月16日(月)、市交流センターで開かれ、参加者が講話と実演で環境にやさしい石けんづくりについて学びました。
主催は、あきたエコマイスター県北地区協議会(野口常介会長)。エコマイスターは、秋田県が進めている環境保全のための制度で、登録されたマイスターは、日ごろから環境問題全般の知識を深めるとともに、環境保全を全体的な視点から考えることができる地域の環境保全活動のリーダーとして活動します。講座は、同協議会の研修をかねて開かれたもので、北秋田市を中心に大館、鹿角市などから約50人が参加しました。
講話では、鹿角市のまちづくりグループ「かづの21プラン」事務局の田中喜昭さんが講師を務め、「生活における石けんと合成洗剤」と題し、石けんと合成洗剤の歴史や環境へ与える影響などについて説明しました。
田中さんははじめに、鹿角市の河川水の汚染度を調査した結果などを元に、「下水道なども普及し、私たちが子どもの頃と比べて一見きれいになっているようだが、CODやBODといった化学的な分析からは、実際には汚染が進んでいることがわかる」、と切り出しました。
その上で、市販されている合成洗剤の成分表を受講者とともに確かめながら、「石けんは、合成洗剤に比べ泡立ちが少ないが、合成洗剤の泡立ちのもとは、界面活性剤という化学的に合成された成分。排水となって河川に流れても分解されず、川や海に汚れとなって蓄積されてしまう」と、環境に与える影響を指摘していました。
石けんについては、リサイクルの観点から、廃油と微生物の集合体であるEM活性液を使った手作り石けんの有用性を述べ、講話の後、受講生全員で実際に廃油石けんづくりにチャレンジしました。
(2009.1.26)