2019年04月19日
コンテンツ番号3058
これからも地域の笑顔を希望をのせて走り続けます

社員宣言

力強く社員宣言を行う社員
昭和59年に第三セクターとして開業した秋田内陸縦貫鉄道は住民の悲願で鷹巣角館間が平成元年4月1日に全線開業し、以来、平成の時代と共にこのほど30周年を迎えた。そして時代は平成から令和へと新しい時代の幕開けを迎える今、地域の足はもとより、沿線の美しい日本の原風景の中を走る鉄道として、今後も守り抜いていくことを参加者全員が決意を新たに30周年を祝いました。
平成31年4月19日、秋田内陸線全線開業30周年記念式典が阿仁ふるさと文化センターを会場に約150人が参加し行われ節目を祝いました。
吉田裕幸秋田内陸縦貫鉄道株式会社代表取締役社長
内陸線沿線の風景は秋田の誇り、新時代へ残すべき地域の宝
「全線開業30周年を迎えることができたのは、沿線や内外から支援をいただいた方々、全線開業向けて取り組まれた先人の皆さまのおかげであり感謝を申し上げたい。日本の文化、原風景の中を走る鉄道として、地域の皆さまの鉄道という開業以来の理念を忘れることなく、また、地域の広告塔として、これからも地域の皆さんと共に、国内をはじめ、海外の方にも喜んで来ていただけるよう新しい時代に向かって邁進してまいりたい」などとあいさつ。
吉田耕一郎国土交通省東北運輸局長
これからも安心安全運行と沿線の観光発信、交流人口拡大へ期待
「少子高齢化、人口減少など取り巻く経営環境は大変厳しい中、30周年を迎えられたことは、内陸線の歴代の社長、社員はもとより、沿線自治体のご尽力を含め、たくさんの方々からご支援していただいた賜物。秋田内陸線はみちのくの小京都角館、花の百名山森吉山など多くの観光資源があり、現在もたくさん海外の方々が来ている。今後もさらに沿線の観光資源に磨きをかけ、交流人口の拡大に向けて取り組んでいってほしい」などとあいさつしました。
堀井啓一秋田県副知事
本当に残して良かった鉄道、皆で支えあい新しい時代へ残したい
「全線開業も含め、これまでの内陸線の歴史は平たんなものではなかった。多くの議論もあったが、沿線の皆さまの残そうという取り組み、利活用へのご努力により、それを乗り越えて現在がある。多くのトンネル、橋りょうもあり、維持には費用を要する部分もあるが、東北運輸局にもご支援をいただいているほか、沿線自治体でも通学定期購入に対する助成などの利活用に向けた取り組み、阿仁合駅舎の改築、今回のウエルカムステーションの開設などの努力を続けている。今後も様々な議論があるとは思うが、雲の上に広がる青空のように、希望をもって、いつだって青空の精神でいつまでも残してまいりたい」
津谷永光北秋田市長
開業一番列車の熱意を忘れず、新たな時代へ北秋田の魅力を発信していきたい
「平成元年に沿線住民の悲願であった全線開業、平成から令和へと記念すべき時30周年を迎えた。開業の一番列車、人がホームから溢れかえっている当時の様子を思い起こす。それから30年、道路はこの間大変整備され、少子高齢化もあり沿線人口も減った、主力であった定期利用客も減って存廃を問われてきた。しかし、沿線の方々のたゆまない熱意を原動力に内陸線は走り続けてきた。会社も大きく方針を変更しながら、定期外利用の拡大へ取り組みを官民一体となって地道に取り組んできた。その成果がインバウンドの増加など結果として徐々に出てきている。本日、この30周年の節目に沿線の魅力を発信する情報拠点として、北秋田森吉山ウエルカムステーションをオープンすることができた。今後も、台湾をはじめ、世界の方々にも森吉山の魅力を発信し、この阿仁エリアで創出するにぎわいを沿線全域に波及させる取り組みを推進していきたい。この記念すべき全線開業30周年を令和時代の新たな出発点として、秋田内陸線がお客様の笑顔を乗せて力強く走り続けることを期待したい」などとあいさつしました。
門脇光浩仙北市長
北と南をつなぐ鉄道を大事に今後も沿線の交流を
「本当におめでたい。鷹巣と角館がつながり、当時はたくさんの方が夢描いた。人口は減ってきているが、内陸線にはこれからも可能性と未来がある。地域の皆さんに喜んでもらえる鉄道として、また、北と南をつなぐ鉄道を大事に今後も沿線の交流も深めていきたい」などとあいさつしました。
そのほか記念式典では、金田勝年衆議院議員からのメッセージが披露されたほか、33団体に対し日頃の支援活動に対する感謝状が贈られました。オープニングでは地元阿仁の吉田かざはり太鼓の力強い演奏が、また、エンディングではシンガーソングライターの本城奈々さんの弾き語りで会場が盛り上がりました。
式典終了後に行われた記念講演会では、鉄道ファンとしても著名な石破茂衆議院議員より、「ローカル線と地方創生」と題し、非日常としての時間としての鉄道の楽しみ方、人口減少時代でも必ず地域の財産となりえる鉄道の可能性について事例紹介があったほか、地域の力で30周年を節目に新たな時代を作っていってほしいとのエールがありました。
感謝状を贈呈された33団体の紹介
事業支援・活動協力 9団体
- 第一建設工業株式会社秋田支店(秋田市)
- 大館桂工業株式会社(大館市)
- 阿仁合石油株式会社(北秋田市)
- 阿仁ぶらぶらガイド(北秋田市)
- 阿仁合コミューン(北秋田市)
- グリーンツーリズム西木研究会(仙北市)
- 小松・東前郷地区環境保全協議会(仙北市)
- 康福旅行社股份有限公司(台湾台北市)
- 雄獅旅行社股份有限公司(台湾台北市)
秋田内陸線支援活動組織 8団体
- 秋田内陸線エリアネットワーク(北秋田市)
- NPO秋田内陸エコミュージアム会議(北秋田市)
- 合川駅前地域活性化協議会(北秋田市)
- 秋田内陸縦貫鉄道を応援する会(北秋田市)
- 秋田内陸縦貫鉄道を守る会(仙北市)
- 北小山田常会(仙北市)
- 一般社団法人田沢湖・角館観光協会西木支部(仙北市)
- NPO立町商店会(仙北市)
駅の利便性向上及び駅・沿線美化奉仕 16団体
- 北秋田市商工会女性部(北秋田市)
- 社会福祉法人秋田県民生協会(北秋田市)
- 秋田県立比内支援学校たかのす校(北秋田市)
- 合川駅前自治会(北秋田市)
- 米内沢駅前自治会(北秋田市)
- 愛郷愛護会(北秋田市)
- 北秋田市立森吉中学校(北秋田市)
- 阿仁かざはり苑(北秋田市)
- 大阿仁地区中央連絡協議会(北秋田市)
- マタギスタッフ(北秋田市)
- 社会福祉法人秋田ふくしハートネット(仙北市)
- 上桧木内環境保全会(仙北市)
- 仙北市立桧木内小学校(仙北市)
- 仙北市立桧木内中学校(仙北市)
- 秋田県立大曲支援学校せんぼく校(仙北市)
- 日本郵政グループ労働組合 大仙地方支部・秋田北支部(大仙市・大館市)