2010年12月27日
コンテンツ番号6693
市長記者会見
津谷市長の記者会見が12月27日(月)、市役所で開かれ、年末にあたって今年1年を振り返り、新年の抱負を語りました。
津谷市長は「市長に就任し、2年目の年でありましたが昨年に引き続き、目の前の懸案事項を一つ一つ片付けながら、あっという間に年の瀬を迎えた。少しずつではあるが一定の方向付けで前に進んでいるのではないという手応えは実感している」とし、次のように述べました。
市民病院について
計画した医師数を確保できず十分ではありませんが4月に開業することができた。最も大きな課題の医師確保についても新たに2名の医師を増やし、引き続き努力をしていきたい。アクセスに関しては、公共交通機関を活用した実証運行による検証などからバスや乗合タクシーなどある程度の利便性は向上してきているのではないか。冬期の安全安心確保ということで市民病院と薬局を結ぶ車両の運行を今月20日からスタートすることができた。これからも様々な角度から利便性を向上できるよう取り組みたい。
公立米内沢総合病院について
12月議会で組合の解散について議決をいただき、市立の診療所化に向け粛々と進めたい。療養病床に入院されている患者さんについては市民病院への転院となりますが4月1日にすべての方を受け入れることは難しいので特養や老健等に一時入所していただく必要もあり、本人や家族に理解をいただいたうえで不安を与えないよう対応していきたい。職員の再雇用についても最大限努力をしていく。
秋田内陸縦貫鉄道について
4月に県と市と仙北市及び秋田内陸縦貫鉄道会社の4者が、経営改善等を図る基本合意の具体的な体制として活性化本部が設置され、利用の向上に向けた取り組みが一歩前進した。上半期の実績で利用者、運輸収入が昨年同期を下回っている厳しい報告を受けたが、来春は秋田北鷹高校が開校することから、定期利用者への支援を視野に入れながら利用者の増大を図っていきたい。
阿仁のスキー場について
市の観光行政には欠かせないツールということで譲渡を受けることで考えている。 無償で譲渡を受けても、運営経費のみならず今後想定される施設の更新や廃止した場合の現状復帰にかかる経費等をすべて市が抱えることは大変な重荷となることから所有者や県に対して負担の軽減に向けて協議していきたい。
イベント等について
年明け早々に北秋田市出身の4人選手がバンクーバーオリンピックで活躍。 夏には大相撲夏巡業北秋田場所が開催され、種苗交換会には71万1千人が会場に来場していただきました。いつもの年にまして、賑わいのある、そして様々イベントなどを通じながら北秋田市を県内外に向けてPRできました。市民の方々が有利に使える、有効なものになるよう機会をとらえて、更に北秋田市のPRに努めていきたい。
秋田大学北秋田分校の設置などについて
来年は積極的に活かさせていただき、学生さんが北秋田市全域をキャンパスにした活動や北秋田市にある多くの資源の活用など具体的に動き出せるようにしていきたい。市内の4校が統合し秋田北鷹高校が開校するので、市が活気づくような若い方々の活力に期待したい。高齢者福祉の充実はもちろんでありますが、地域を支えていく将来を担う子供たちを安心して生み育てていけるような環境を整えていきたい。安心安全で子育てに力を入れれるような北秋田市を作り上げていきたい。
行財政改革などについて
行革大綱、集中改革プランなどで行財政改革に取り組んできたところであるが更に一層力を入れてまいりたい。厳しい財政運営をせまられるが削るだけでなく財政状況をみながら、疲弊している地域経済の活性化対策にも取り組んでいきたい。その一つとして大館能代空港に関しては残念ながら大阪便が廃止されますが、1月より台湾からのチャーター便が運行されるビックチャンスがある。さらに東北新幹線新青森駅開業や内陸線のJR乗り入れなど明るい材料もあります。周りが北秋田市にとって好機にとらえられるような動きがあるのでチャンスを逃すことなく県内外、海外にもPRしながら北秋田市に人を呼び込めるような取り組みをしていきたい。商店街を含め北秋田市に元気が取り戻せるような、市全体の活性化につなげるような相乗効果に期待しながら中心市街地の活性化に向けた施策についても取り組んでいきたい。 新年も、これまで取り組んできた懸案事項、課題に取り組んで行かなければならないが、トップセールスに出ていき、市民の方々が少しでも潤える施策に取り組んで行きたい。
主な質疑応答
▽内陸線の定期の購入者補助は。
行う方向で検討をしている。どの程度補助ができるか、ほかの交通手段もあるので公平感をみながらやっていきたい。
▽米内沢病院の診療化に向けての今後のスケジュールは。
再就職ついて職員に事務的な説明をしていく。診療所の体制を早く固めていきたい。診療所の設置条例は1月中旬ぐらいに臨時議会で示していきたい。
▽病院組合解散で職員がなぜ解雇に。
職員の方々の身分については、病院が解散すれば退職ということで進んできている。
▽3月末まで再就職がきまらなかった職員に対してどういう支援を
雇用対策の様々な制度もあるので、非常勤など検討していかなければならない。
▽新年に向けて抱負をもう少し具体的に。
新年度、つながりができたところに出向いてお礼かたがたPRしていきたい。北秋田全体として農業でも商工業でもためになるのであれば出向いてPRをしていきたい。
▽新年度の予算は。
厳しい財政の中で新年度予算は議会に向け鋭意検討中です。
▽中央病院の跡地は。
賑わいを出せるような、有効に使えるよう考えていきたい。幅広く民間の方々の声をきいていきたい。
▽今年を一言でいうと。
我慢、辛抱、忍耐。これをバネにして来年もがんばっていきたい。
(2010.12.27)