2010年11月01日
コンテンツ番号6691
第54回秋田県農業委員大会
第54回秋田県農業委員大会が11月1日(月)、北秋田市文化会館で開かれ、約600名が参加し、各種表彰が行われたほか、国や県などの農業政策への要望などを決議しました。
秋田県農業委員大会は、県の農業委員が一堂に会し、農業・農村の着実な発展を図っていくために、農家の代表である農業委員一人ひとりが、地域農業の推進役として「輝ける秋田の農業・農村づくり運動」などを通じて、今以上に力を発揮していくことが必要であり、同士の結集を図り、農業委員会組織に課された使命の達成と本県の農業・農村の健全な発展に資することを目的に開催されています。
開会にあたり、二田孝治・秋田県農業会議会長は、戸別所得補償制度などの国の施策にふれ「厳しい農業の情勢を理解いただき、変動部分の早期支払いや来年度以降の本格実施にあたり、真に農業所得の向上に結び付き経営安定が図られる制度にしていただくよう、補償額の算定基準の見直しや米価の大幅な下落を防ぐ需給協定、価格安定対策に取り組んでもらいたい。また、農業も多種多難な時を迎えている。農業者や農業委員会だけではなく、個々の団体も一丸となってあたっていく必要がある。輝ける明日の秋田の農業のために農業委員会の皆さんは毅然とした態度で農業問題に対処してもらいたい」などとあいさつ。
続いて、後藤久美・県農業会議副会長から、表彰に関する経過と審査結果を報告したあと、表彰式が行われました。永年勤続農業委員会会長表彰(15年以上就任の会長)には、高瀬俊作さん(横手市)が受賞。永年勤続農業委員会委員(15年以上の就任委員)に鈴木孫城さん(男鹿市)ほか4名が受賞しました。また、全国農業新聞普及優良農業委員会には、由利本荘市農業委員会ほか4農業委員会が受賞し、それぞれ二田会長より表彰状が授与されました。
津谷市長は、開催地を代表して「全県の農業委員の皆さまが一堂に会し、本大会が開催されますことを、開催地を代表し心から歓迎いたします。本年3月、新たに「食料・農業・農村基本計画」が閣議決定され、これまでの農業政策を見直し、食料・農業・農業政策を国家戦略の一つとして位置付け、大幅な政策転換が図られました。農業・農地・農村を守り、現場の提案や要求を農政に反映するため、日頃から更なる農業の発展を願い、ご活躍されている皆さんが今大会において、国や県、関係団体に要望する案件を審議される意義はかつてないほど大きく、今後の日本の農政を大きく左右する重要な大会と認識しています。農業委員の皆さまは、農業者及び農業者団体を支える地域のリーダーとして、農協・農地・農村を守り、将来を見据えてより一層のご尽力をお願いたします」などと歓迎のことばを述べました。
このあと、議長団を選出して議事に入り「農業者戸別所得補償制度の本格実施と米の需給調整対策の強化に対する要請(議案第1号)」、「優良農地の確保と農業委員会組織の体制整備に関する要請(議案第2号)」、「意欲ある農業者の育成・確保に関する要請(議案第3号)」、「農業者年金の加入推進に関する申し合わせ(議案第4号)、「稲作農家の経営安定対策に関する緊急要請(緊急決議)が一括上程され、質疑が行われました。4議案と緊急決議は、全て賛成多数で可決されました。
また、要請行動などを明記した、大会決議実行行動計画も協議され、満場の拍手で賛同を受けました。また、高瀬俊作・横手市農業委員が「我々は、本大会の開催を契機に、決議の実現に向けて、一人ひとりが改めて決意を新たにし、農業・農村の振興と発展のため、総力を結集して邁進する」などと大会宣言を読み上げ満場の拍手で決議しました。最後に全員で万歳三唱し、大会は盛会裏に閉会しました。
(2010.11.1)