2010年11月02日
コンテンツ番号6689
第68回秋田県NOSAI大会
秋田県種苗交換会関連行事の第68回秋田県NOSAI大会が11月2日、北秋田市文化会館で開かれ、関係者など約300人がNOSAIの役割を再確認し、秋田県農業の発展を誓いました。
NOSAI制度(農業共済制度)は、昭和4年制定の家畜保険と昭和13年制定の農業保険を統合して、昭和22年制定の農業災害補償法の下に、農地改革によって創出された自作農民の経営を支えるための主要な災害対策の制度です。農家が掛金を出し合って共同準備財産をつくり、災害が発生したときに共済金の支払いを受けて農業経営を守るという、農家の相互扶助を基本とした共済保険の制度で、国も一緒になって運営しています。
大会では、はじめに出席者全員で「農業は緑土水を守り、豊かな食料を提供する産業です。わたくしたちNOSAIは、みずから知と技を磨き、信頼の絆によって損害の防止と補てんに努め、日本農業の発展とうるおいのある社会づくりに貢献します」と、NOSAIの理念を斉唱しました。
開会にあたり、秋田県農業共済組合連合会の二田孝治会長が「近年は地球温暖化の影響とも思われる異状気象や、立て続けて大きな被害が頻発する傾向にあることから、自然災害のセーフティネットとして、国の災害対策の基幹である農業共済制度の重要性が益々増加していますので、制度の改善と一層の普及に取り組んでいく所存です。農家の皆さんが未来に対し希望を失わず、共にがんばろうという大会でありますことを祈念します」などと主催者あいさつ。
続いて各表彰が行われ、農業共済15年勤続役員表彰では、高橋錦四郎さん(仙北農業共済組合)、佐藤龍幸さん(同)、石垣長右衛門さん(雄勝農業共済組合)の3人に秋田県農業共済連合会長感謝状が贈られました。農業共済20年勤続職員表彰では、佐藤範和さん(北秋田農業共済組合)ほか7人に秋田県農業共済連合会長感謝状が贈られました。また、農業共済事業成績優良組合表彰、第2回NOSAI秋田写真コンテスト表彰も行われ、それぞれ表彰されました。
表彰のあと、種苗交換会開催市として、津谷市長が「第68回秋田県農業共済大会が種苗交換会協賛行事として盛大に開催されましたことは、開催市として誠に大きな喜びで心より歓迎申し上げます。農業情勢が刻々と変化する中で,米のみならず国民の食生活全般を支える制度として、農業共済事業制度の果たす役割は大きく、より一層の充実を求められています。今後も引き続き、農作物の被害の未然防止や損害評価技術の一層の向上に努められますとともに、農業者へのより密着した共済事業の展開を期待します」などと歓迎のあいさつ。
この後、来賓を代表して藤井英雄秋田県農林水産部次長、竹中美晴全国農業共済協会会長、金田勝年衆議院議員、小田美恵子県議会副議長、木村一男秋田県種苗交換会会頭がそれぞれ祝辞を述べました。
大会の議長には二田会長が選任され、事務局より経過報告やNOSAI事業の平成21年度実績と平成22年度推進計画、平成23年度農林水産省所管一般会計の農業共済関係予算概算要求の概要などが説明されました。
大会の終盤は、大会決議や大会議決実行方針が提案され、大会宣言では「NOSAIの役割を十分発揮できるよう務め、秋田県農業の発展と農業経営の安定に向け邁進する」などと宣言し、満場の拍手で承認されました。終わりに、参加者全員で万歳三唱し大会は閉会しました。
(2010.11.2)