2010年11月02日
コンテンツ番号6688
第38回秋田県土地改良事業推進大会
第38回秋田県土地改良事業推進大会(主催:県土地改良事業団体連合会)が11月2日(火)、北秋田市合川体育館で開かれ、土地改良事業関係者など約1000人が参加し、土地改良功労者の表彰や農業農村整備事業予算獲得などの大会決議を行いました。
はじめに、高貝久遠・県土地改良事業団体連合会会長が農村を取り巻く現状にふれながら「歴史と伝統を誇る第133回種苗交換会の関連行事として、我が国で初めて通年施行が実施された地である北秋田市合川地区で農業生産基盤の整備、農業水利施設の維持保全、更には農村社会の中核的な役割を担う土地改良事業関係者が農業農村整備事業の限りない発展を期し、一同に会すことはまことに意義深いものがあります。農地や農業水利施設は、食料生産にとって不可欠であり農地の荒廃や施設の老朽化が放置されれば食料生産の減少、農村地域の災害の誘発等により農業農村が成り立たなくなり、国民全体の不利益につながることが危惧されます。本会としても、農業農村を下支えする農業農村整備の厳しい状況を打開すべく皆様からのご賛同ご協力のもと本会独自の要請活動はもとより全国各地の土地改良団体の仲間や本県農業関係団体の仲間とともに農業農村整備事業予算の確保を求める声を束ね国会・政府にあらゆる機会を通じて訴え続けているところでもあります。農業農村整備事業が着実な発展を遂げるようご来賓のみなさまには引き続き特段のご指導、ご支援たまわりますことを心から重ねてお願い申し上げますとともにご参会のみなさまがたの更なるご活躍とご繁栄を御祈念申し上げます」などと主催者を代表しあいさつがありました。
引き続き土地改良事業に功績があった個人3名と2団体に知事表彰、5名の方に会長表彰がそれぞれ授与されました。
表彰のあと、北秋田市協賛会会長の津谷市長は「秋田県土地改良事業推進大会が、伝統ある第133回秋田県種苗交換会の協賛行事としてかくも盛大に開催されますことは誠に喜ばしく、開催地を代表して心より歓迎を申し上げます。地域の担い手が将来展望を持てる農業政策の確立のためには、農業生産基盤の整備が重要な役割を担っているもの考えております。市でも、土地基盤整備はもとより認定農業者を核とした集落営農の推進に努めているところでありますが、本日、ご参会の皆様には、今後とも、これまで培われた知識と技術をいかんなく発揮され、元気のある農業農村づくりにご支援・ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます」などと地元を代表して歓迎のあいさつを述べました。
この後、来賓を代表して三浦庄助県農林水産部長、小田美恵子県議会副議長、金田勝年衆議院議員、木村一男秋田県種苗交換会会頭がそれぞれ祝辞を述べました。
議事の前に緊急動議が出され、大会決議が先に行われました。戸田達雄・大館市南土地改良区理事長が大会決議(案)を朗読。現下の農業農村の現状を踏まえ、今後農業農村整備の推進が停滞することのないよう、戸別所得補償制度の効果的に大きく寄与できる農業農村整備事業の着実かつ積極的な推進、農業農村整備事業の推進に必要な予算確保のため本年度予算の更なる追加措置と平成23年度予算を21年度並に復活すること、国は農業水利システムを安定的に機能させるため土地改良施設の基幹的施設を中心に積極的仁関与し適切な保全管理を行うとともに計画的な更新・整備を行うこと、食料自給率を向上させるため水田の汎用化に向けた排水対策などを国策として推進することを満場の賛同で決議しました。
この後、秋田県農業農村整備事業の現状報告と平成22年度21世紀土地改良区創造運動大賞を受賞した水土里ネット稲川の取組みが報告されました。
表彰者のみなさん(敬称略)
■秋田県土地改良功労表彰(知事表彰)
個人
正木正一(大内土地改良区理事長)
鈴木和一(秋田県南旭川水系土地改良区常務)
宮野明美(森吉町土地改良区職員)
団体
平鹿町土地改良(理事長後藤清一)
由利本荘市子吉土地改良区(理事長佐藤信一)
■秋田県土地改良事業功績者表彰(会長表彰)
工藤要吉(森吉町土地改良区理事)
佐藤勲夫(秋田市上新城土地改良区統括監事)
佐藤清太郎(仙北市西木土地改良区理事)
佐藤紘蔵(平鹿町土地改良区副理事長)
斎藤喜光(羽後町土地改良区理事長)
(2010.11.2)