2010年11月07日
コンテンツ番号6679
秋の火災予防運動・火災想定訓練
秋の火災予防運動に伴う火災想定訓練が11月7日(日)、市内各地区4か所で行われ、市民や消防団員ら約250人が、有事に備えて本番さながらの動きで訓練を行いました。
この訓練は、火災の多発期を迎え、火災が発生した場合に各団員が自然水利から揚水し、中継送水体制を迅速かつ確実に行える知識と技術の向上を図ることを目的で実施されているもので、全国的に展開されている秋季全国火災予防運動(11月7日〜13日)に合わせて行われています。
この日の訓練は、美栄児童館周辺(合川地区)、松山町から森吉スポーツセンター周辺(森吉地区)、遊遊ガーデン周辺(阿仁地区)、坊山交流センター周辺(鷹巣地区)の市内4か所で行われました。
このうち鷹巣地区の訓練には、消防団5分団約50人及び消防本部職員と市民ら約20人が参加。通報訓練、火災防御・中継訓練、火災警戒区域設定訓練、住民による消火訓練を行いました。訓練開始が告げられると、団員らはきびきびとした動きで、集落内の小森川などから揚水し、次々とホースをつなぎ合わせて、火災現場に放水しました。
このあとの住民による消火訓練では、署員から消火器の取扱方法の説明を受けたあと、実際の消火器を使って放水し、有事に備えました。
閉会式では、津谷市長の代理として統監を務めた、工藤信夫総務部長が「訓練における団員の迅速で確実な動きは、有事の際に、市民の期待に十分応えられるものでした。火災は、大切な財産や生命が危険にさらされる。そのような状況にならないように、火災を予防することが大切です。地域においても、火災報知機の設置や防災意識の高揚を高めて、未然に火災を防いでほしい」などとあいさつ。
鈴木由太郎・北秋田市消防団長は「有事の際には、消防署、消防団が一丸となって行動するが、地元の協力がないと初期の対応が遅れる。火災を出さないのが第1の目的ですが、万が一のために訓練を通して有事の行動を確認してほしい」などと訓示しました。
また、本城谷一・坊山地区自治会長は「坊山地区でも、過去何度か火災を経験している。これからは、絶対に火災を出さないとの気構えをもっていきたい。火災警報機の設置が義務付けられているが、まだ十分に設置が進められていない。消防署とも相談しながら、設置に努めていきたい」などとあいさつしました。
11月に入り、朝夕は日々寒さが増して、家庭や職場で暖房機器などを利用する機会が増えています。空気も乾燥しており、ちょっとした不注意から火災が発生しやすくなります。火の取扱いには十分注意し、火の用心を心掛けましょう。
【平成22年度全国統一防火標語】
『「消したかな」 あなたを守る 合言葉』
(2010.11.7)