2010年11月23日
コンテンツ番号6664
第20回北秋田祇園太鼓審査会
北秋田祇園太鼓振興会(代表・今立明)による「第20回北秋田祇園太鼓審査会」が11月23日(火)、市文化会館で開かれ、会員らが日頃の練習の成果を発表し腕前を競い合いました。
北秋田祇園太鼓振興会は昭和60年、旧鷹巣町の「太鼓の里づくり構想」に合わせ、鷹巣銀座通り商店会の青年部が北九州市の「小倉祇園太鼓」にならい取り組み出したのが始まりで、小学校への和太鼓が配置され子どもたちに指導が始まり、平成5年に「鷹巣祇園太鼓振興会」が結成されました。振興会ではその後、会の活動目標に青少年の健全育成、生涯教育の奨励などを掲げ、各地区の小学校などで太鼓の指導を続けながら、現在に至っています。これまで指導を受けた子どもたちは1600人を越えています。
この日は5月から11月までの7カ月の練習に取り組んできた市内の小学生8学区の70人を中心に、多くの叩き手が審査会に参加しました。
はじめに中高生によるオープニング演奏が行われ、来賓の三澤仁北秋田市教育長が「北秋田祇園太鼓と小倉祇園太鼓の間には20年の交流があります。これを機会に双方の交流が一層強い絆となっていくことを願います。太鼓の鼓動は人々の心を優しく和やかにしてくれる働きがあるといいます。北秋田の祇園太鼓の響きが小中高校生や一般の方々の心となり、生き生きとした活動の輪が広がっていくことを期待します」などと市長のメッセージを伝えました。続いて、今立会長から藤江達夫北九州市小倉祇園太鼓辰巳会会長に感謝状が贈られました。
祇園太鼓は、2人の打ち手が太鼓の両面に横向きに立ち、ジャンガラと呼ばれるスリ鉦をリード役に「ドロ打ち」(表)と「カン打ち」(裏)の2人が独特のリズムを繰り返し叩き合うもので、素朴でありながら伝統の重みを感じさせる打法は和太鼓の原点といわれています。
模範演技の後、ばちさばき、力強さ、リズム感、チームワークなどによる個人の部、団体の部の審査が始まり、個人の部には14組、団体の部に7団体が参加し、この日に合わせて練習を重ねた成果を発表しました。
また、ゲストとして阿仁公民館移動奨励室チーム、合川新生園祇園太鼓クラブが出演。20年目の節目となる今回は、太鼓の名手で「平成の無法松」と呼ばれる藤江龍夫氏をはじめ小倉祇園太鼓一行が出演し、福岡県無形民俗文化財に指定される本場の祇園太鼓が披露されました。
最後は出演者全員による百人打ちの合同演奏と合唱でフィナーレを飾りました。
審査の結果(敬称略)
○個人の部
最優秀賞 中央小学区(間嶋希帆、吉田勇人)、優秀賞 鷹巣西小学区(久野木廉、上野拓己)、小倉祇園太鼓藤江龍夫賞 藤原武治(鷹巣南中学校) 本城佐紀子(一般)
○ 団体の部
最優秀賞 鷹巣西小学区、優秀賞 中央小学区、ばちさばき賞 綴子小学区、力強さ賞 米内沢小学区、礼儀作法賞 合川東・西小学区、チームワーク賞 鷹巣小・東小学区、ジャンガラとの調和賞 鷹巣南小学区、継続は力なり賞 阿仁公民館移動奨励チーム
(2010.11.23)