2010年10月02日
コンテンツ番号6652
うまい!を明日へ!クマゲラの森再生プロシェクト
うまい!を明日へ!クマゲラの森再生プロシェクトが10月2日(日)、森吉山麓高原の環境省野生鳥獣センター近くで行われ、全県から約240人が参加し、植林体験や森林ガイドによる散策などで森林再生に理解を深めました。
同プロジェクトは、県が実施している自然再生事業の一環として、アサヒビール株式会社(泉谷直木代表取締役社長)の環境保全活動と連携して植林活動などを行うものです。
開会式で福井敬二・県森林整備課長は「森吉山麓高原では、昭和49年から260ヘクタールの牧場を開発し、たくさんの牛の放牧場として利用されてきましたが、平成21年でその役割を終えた。森吉山はクマゲラの棲む豊かな森ですが、牧場が開発され森の繋がりが途切れてしまった。牧場として使わなくなった部分を森に再生することで、森の繋がりが復元し、多様な動植物が棲むことのできる森に再生したい。今日は、植林などを通して自然を楽しんで満喫してほしい」などとあいさつ。
また、来賓の津谷市長は「秋晴れの好天のもとに、全県からたくさんの方々が来ていただきました。心より歓迎いたします。皆さんに植林をしていただき、森吉山の森林再生を図り、子どもたちが植林することで次の世代に活動を繋げていただきたい」などとあいさつしました。
このあと、セレモニー植樹が行われ、小笠原明士さん(米内沢小)、藤島祐人さん(前田小)、作山友希さん(阿仁合小)、菊地亮太さん(大阿仁小)の4人が林業普及指導員から植林の仕方を教えてもらいながらブナの苗木を植林しました。
植林体験では、奥森吉から採取して、5年ほどかけて大きくした20センチ丈ぐらいのブナの苗が用意されました。参加者が4つのブロックに分かれて、林業普及指導員の指導のもとで、約2メートル間隔でスコップで苗が入る穴を掘り、養土などを入れて、奥森吉の豊かな森の再生に繋がるように、願いを込めながら植樹しました。
お昼には、旬のきのこがたくさん入ったきのこ汁が提供され、持参したおにぎりやお弁当を広げて昼食を楽しみました。昼食後には、スギッチ、森っち、ないりっくんが登場し、家族連れらが記念撮影をしたりして、ゆるキャラたちとふれあいました。
このあと、森林ガイドオプショナルツアーとして、ノロ川源流桃洞滝コース、ブナの森・森吉山の魅力を学ぶコース、ミニトレッキングと森の工作コースに分かれて奥森吉の魅力を堪能しました。このうち、ノロ川源流桃洞滝コースには40人が参加。紅葉が始まったブナ林を観賞し、桃洞渓谷沿いを進み、途中渓流を渡ったりしながら、約1時間かけて終点の桃洞滝に到着しました。参加者らは、桃洞滝の壮大な景観としなやかな滝の流れに魅了され、奥森吉の雄大さを体感していました。
(2010.10.2)