2010年10月23日
コンテンツ番号6634
米内沢高校「伝統の着付け大会」
米内沢高校(佐々木潤子校長、生徒数109人)の「伝統の全校着付け大会」が10月23日(土)、同校で行われ、練習の成果を競いました。
この着付け大会は米内沢高校の「森吉清掃登山」、「カルタ大会」と並ぶ特色ある学校行事ですが、平成23年4月に同校を含め市内4高校が統合し、秋田北鷹高校が開校するため、今年で最後となりました。
着付け大会の歴史は、昭和23年に家庭科が設立され、最初は家庭クラブの一行事でしたが、昭和31年頃に家庭科の教員が「授業でせっかく縫い上げた和服を正しく美しく着てほしい」として着付け大会を実施しました。
昭和36年には、全校行事として第1回全校着付け競技会を開催。その後家庭科は家政科と改編し、伝統行事として続けられテレビや新聞等のマスコミにも多数取り上げられました。昭和59年に家政科が廃止されたことをきっかけに、着物を持っている生徒や保護者の減少したこともあり、平成5年に行われた第33回大会を最後に時代の流れの中で自然消滅しましたが、平成20年に米内沢高校の最後を飾る統合への橋渡し行事として14年ぶりに復活しました。
開会式で佐々木校長が「結婚式でも着ていけるような本格的な着物の着付けは全国的にも大変珍しい行事だと思っています。着付け大会をして改めて着物の美しさ、帯の美しさ、着る時の所作の美しさを感じて大変感動しました。今日の着物はお母さんや、お祖母さんの大事にしている着物だと思います。大事にしている着物を着てくれるのも大変うれしく思います。着付けを覚えたことによって、将来にわたって着付けの技術をみなさんが使っていければと願っています」などとあいさつ。
続いて、襟については幅や重ね具合、帯については締まり具合や太鼓の位置・形、姿勢や動作の流れなど審査基準の説明後に、15分間による着付けが行われました。
競技では、モデル1名と着付け2名の各クラスからの代表8組の生徒が、手際よく丁寧に美しくモデル役の生徒に着物を着せていました。また、審査の合間では、着付け大会の歴史がDVDで上映され、伝統ある大会を振り返りました。
審査の講評で、これまで着付けを指導していただいた講師の渡邊昌子先生(大館着付け教室主宰)が「みなさんが結んでいただいた帯の結び方は、帯の中では一番位の高い帯結びです。一家でこれをきれいに結べるお嬢様がいたら大変重宝され、宝物になると思います」などと生徒たちを激励しました。
審査結果は下記のとおりです。
1位 2B モデル 三浦彩佳さん、着付け 板垣彩さん 三上絵理さん
2位 2A モデル 梅田香寿美さん、着付け 畠山淑花さん 倉島和可奈さん
3位 3B モデル 佐藤秋妃さん、着付け 伊藤真菜さん 佐藤真実さん
(2010.10.23)