2010年10月27日
コンテンツ番号6629
第28回阿仁部防犯弁論大会
第28回阿仁部少年防犯弁論大会が10月27日(水)、市立森吉中学校で開催され、日頃感じた少年犯罪や非行などについて熱弁しました。
大会は森吉地区少年保護育成委員会(会長・中村信一)が主催。少年非行を防止し、少年の健全育成を図るとともに、多様化している各種犯罪を未然に防止し、明るく住み良い社会づくりの一環として行われているものです。
旧森吉警察署が管轄する北秋田市、上小阿仁村の4中学校と2高校から代表の生徒8名が、日頃の生活で感じた思いを発表し、審査員が弁論内容、演題の展開と結論の妥当性、聴衆の理解と感銘度、話し方、間の取り方、表情や体の動きなどを審査しました。
大会のはじめに中村会長が「28回になりますが、米内沢高校と合川高校としての弁論は今回が最後となり、弁士のみなさんには記念になる大会になると思います」などと激励。会場校の明石勝美・森吉中学校長から「ここ阿仁川、小阿仁川の水清いところに住む私たちの周りには犯罪が少ないと思いますが、携帯やパソコンに関わる事件など安心できない社会になりつつある。弁士のみなさんはこころゆくまで自分の思いを精一杯語っていただき、生徒のみなさんはいろんな思いをしっかりと聴いていただきたい」などとあいさつがありました。
弁論では8人の弁士が堂々と語る心をゆさぶる思いに会場の森吉中学校の生徒たちは熱心に耳を傾けていました。
審査の結果、最優秀賞に中学校の部で阿仁中学校の新屋湧さん(3年)、高校の部で米内沢高校の福司美寿々さん(1年)が輝きました。
中学校の部の新屋さんは「挑戦〜未来への扉を開く〜」と題し、オリンピック選手の小林範仁選手の講演から感じたことなどから「挑戦をやめると目標を失い生きがいを感じなくなり、犯罪や非行の誘惑に打ちは勝てない。講演での先輩は、挑戦をし続け未来の扉を開き、自分の可能性を広げてきた人の自信と輝きに満ちていました。みなさん扉を開くため挑戦し続けていきませんか、扉の先で待っている新しい自分との出会いを信じて」などと呼び掛けました。
また、高校の部の福司さんは「ありがとう伝えることで」と題し、中学時代の体験をもと先生の一言が自分を変え支えてくれたことなどを紹介しながら「現在社会においていじめや暴力による犯罪が増えています。暴力などといった行動は現実から逃げているだけで何の解決にもなりません。他の人が困っているときにはできるだけ支えられるような行動をとれる存在でありたい。うれしかった時のことを思い出し、みなさんも誰かを支えあう心のバトンタッチをしていくのはどうでしょうか」などと呼び掛けました。
最優秀賞以外の入賞者は次の通り。(敬称略)
【中学校の部】
▽優秀賞=北林夏子(森吉中3年)「心で考えて」
▽優良賞=加賀谷楓子(上小阿仁2年)「みんなで生きる社会」
村形莉佳(合川中3年)「笑顔に支えられて」
【高校の部】
▽優秀賞=松橋綾花(合川高1年)「便利の裏には・・・」
▽優良賞=齋藤樹実(合川高1年)「コミュニケーションをとろう」
高橋誠(米内沢高1年)「思いやりの心」
(2010.10.27)