2010年10月29日
コンテンツ番号6625
作曲家・成田為三追善墓前演奏会
北秋田市出身の作曲家・成田為三追善墓前演奏会が10月29日(金)、米内沢の龍淵寺で行われ、関係者や地区の合唱団員など約30名が、数々の名曲を残した郷土の偉大な作曲家を偲びました。
追善墓前演奏会は、「浜辺の歌」などで知られる米内沢出身の作曲家・成田為三を偲び、顕彰して後世に伝えていくために毎年、為三の命日(10月29日)に行われています。
墓前で法要が行われたあと、齋藤彦志・浜辺の歌音館館長が「北秋田市、森吉の誇る偉大な成田為三先生が亡くなられてから65年になりますが、毎年全国各地からたくさんの方が先生を偲んで墓前に手を合わせ、先生の歌を口ずさみメロディーが風にながれています。浜辺の歌音楽館の入館者も今年8月に15万人を突破し、先生の名曲「浜辺の歌」をはじめ多くの歌はやさしく心を包み半世紀以上の時を越えても今なお新鮮な感動で人々の心を揺り動かしています。北秋田市にとっても全国に誇れる宝です。これからも、成田先生の功績を後世に伝え、浜辺の歌音楽館を顕彰の拠点として音楽のあふれる地域づくり、人づくりに努めていきたい」などとあいさつ。
また、後藤惣一郎・浜辺の歌音楽館名誉館長が、秋田大学の創設60周年事業でできたインフォメーションセンターに秋田師範学校卒業生である成田為三の学生時代の資料が展示されていることを紹介しながら「秋田大学の名誉を上げた第1番目に成田為三先生を取り上げてくれた。この1年間大学に何回となく人柄、作品など説明をしてきたが、写真や資料が展示されたことは本当によかった。このことを先生に報告ができました」などと話してくれました。
このあと、追善演奏が行われ、浜辺の歌少年少女合唱団が「かなりや」と「秋田県民歌」を、合唱団コールもりよしが「ほろほろと」を合唱。最後に、後藤さんの指揮による「浜辺の歌」を全員で合唱し、成田為三先生を偲びました。
(2010.10.29)