2010年10月30日
コンテンツ番号6623
第133回秋田県種苗交換会「新穀感謝農民祭並びに開会式」
第133回秋田県種苗交換会「新穀感謝農民祭並びに開会式」が10月30日、文化会館で開かれ、関係者など約300人が出席し開会を祝いました。
はじめに行われた新穀感謝農民祭では、県種苗交換会の木村一男会頭をはじめ、津谷市長、中野節県副知事など関係者が玉串奉奠をして種苗交換会の盛会を祈りました。
引き続き、開会式が行われ、木村会頭が「第133回秋田県種苗交換会が、北秋田市並びに関係機関の絶大なる協賛のもと開催されることに対し、心からお礼申し上げます。種苗交換会は、明治11年に種子交換会として誕生以来、様々な社会情勢の中で一度と休むことなく長い歴史を積み重ねてきました。これも偏に、幾多の社会環境の変化を乗り越えられた先人の努力と、農業に携わる方々の情熱、そして県民の温かいご支援の賜物であり、心から敬意と感謝を表します。今年の種苗交換会では、主会場の農産物出品展示をはじめ、JA地産地消展、学校農園展、北秋田市の特色を生かした農工商フェア、田んぼの生き物調査全国大会など多彩な関係行事も行うことになっています。県内外からより多くの皆様にご来場いただき、食と農への理解を深めていただきながら、消費者と生産者の信頼を築く場となることを期待するとともに、開催地北秋田市の豊かな自然や文化にも触れていただきたい」などと式辞。
北秋田市協賛会会長の津谷市長は「長い歴史と伝統、輝かしい成果を誇る秋田県農業の祭典、第133回秋田県種苗交換会が、わが北秋田市を会場に開催されることはこの上ない喜びであり、開催地を代表して心から歓迎します。当市での開催は、平成4年の第115回大会が旧鷹巣町で開催されて以来、実に18年ぶり5回目の開催となり、北秋田市としては初めての開催です。種苗交換会を介して県内外から農業関係者が一堂に集い、これからの農業農村の進むべき方向性を話し合う機会を得ましたことは誠に意義深いものです。加えて、人間生活の根幹である健全な食生活を支える農業の価値や、正確な情報を消費者に分かりやすく提供し、信頼関係を強めるよい機会と捉え、地域農業の再生へと発展させることができればと考えていますし、更には商業、工業とも交流を深め、地域活性化へ向けた相乗効果を大いに期待しているところです。この度の種苗交換会のキャッチフレーズは「北秋の大地に集え"農"の夢」であります。ご参会の皆様が、この種苗交換会を通じて、今後の秋田県農業に夢を見出せますよう、そしてまた、地域の発展に実り多いものとなりますようご祈念申し上げます」などと歓迎のあいさつ。
続いて、農業功労者表彰並びに斎藤宇一郎記念会賞の授与では、秋田県の農業振興に功績のあった3個人1団体が表彰されました。受賞者のうち北秋田市からは、佐藤修助さん(根田字家の下)が地域農業振興に尽くした功績で受賞し、同じく団体のJAあきた北央比内地鶏振興部会(後藤久美部会長)が比内地鶏の生産振興に尽くした功績で受賞しました。
この後、来賓を代表して中野副知事、金田勝年衆議院議員、佐藤憲雄東北農政局長、小田美恵子県議会副議長がそれぞれ祝辞を述べました。
会場を移して行われた、農業功労者を称える会では、農業功労者がそれぞれ受賞のあいさつをし、このうち、佐藤修助さんは「大変立派な賞をいただき、ありがとうございました。自分の原点は農家だと思っているので、今一度、農魂を奮い起こして農業の再生に協力していきたい」などと受賞の喜びを述べました。
また、JAあきた北央比内地鶏振興部会の後藤部会長は「名誉ある賞をいただき、ありがとうございました。昭和62年から比内地鶏の飼育を始めて以来、長年順調にきたつもりでありましたが、平成17年の水害で比内地鶏処理施設が被害を受け、ようやく復帰したところで偽装問題などの問題がでました。今は景気の低迷などで売れ行きは渋っていますが、今後はJAさんの協力を賜りながら、米の割合を多くした飼料を与える米鳥の普及を進めていきたい」などと受賞の喜びと今後の抱負を述べました。
(2010.10.30)