2010年09月08日
コンテンツ番号6610
津谷市長定例記者会見
津谷市長による定例記者会見が9月8日(水)、市役所で開かれ、市議会9月定例会の概要などを説明し、記者からの質疑に応じて会見しました。
会見で津谷市長は、市議会全員協議会で協議された新医療整備基本構想について「構想策定委員会を設置し、4回の審議を経て答申していただいた。地域完結型医療体制から地域連携医療体制にシフトした形となっている。地域医療連携センターを設置し、各々の施設がもつ機能を有機的・効果的に活用したい。連携センターが機能を発揮することにより、医師の少ない地域のモデル的な医療体制ができるのではないかと期待している」などと説明しました。
同様に市議会全員協議会で協議された、マタギの里観光開発株式会社について「指定管理期間は平成23年3月31日までとなっており、今後の方向性を見出すため協議した。市としては赤字を負担することは今のところ考えていない。会社には、経営内容と改善に向けた方法があるか等を提出するよう指示している。それをもとに検討していきたい。早期に市の方向性を出す必要性があると考えている」などと今後の対応について述べました。
移動行政懇話会について「8月30日から9月2日まで各地区で4回開催し、市民ら188名が参加した。市民との意見交換では、新医療整備基本構想や市民病院、米内沢病院に関する質疑が多く、これまで以上に医師確保等の医療問題には力を入れて取り組まなければならないと感じるとともに、市の現状や問題を市民の皆さんにある程度理解してもらえたと思う。また、各地域で抱える問題や課題などについても今後の市政に反映させていきたい」などと懇話会の感想を述べました。
市議会9月定例会については「条例案については、森吉公民館、阿仁公民館の8分館を、利用実績に応じて廃止する。大阿仁分館は大阿仁地区の拠点となるよう公民館として設置したい。根子分館は、市根子番楽伝承館として設置するもの。一般会計補正予算額は4億9266万4千円とし、主なものについては、各庁舎設備の地上デジタル放送対応1589万円、秋田大学北秋田分校開校式典45万4千円、児童扶養手当父子拡大分1506万5千円、住宅リフォーム緊急支援事業補助金876万円、7月10日、同30日の豪雨被害の農地7カ所・農業施設15か所にかかる災害復旧事業費6705万1千円が計上されている」などと説明しました。
このあとの質疑応答では、米内沢病院の訴訟問題について「弁護士にも相談し、手続きを進めている。一組解散の予定は変わりない。当市と上小阿仁村の議会に提案される予定。退職される方々への就職あっせんは、誠意をもって努力し対応したい。今後の民間移管を含めた病院の方向性については、できるだけ早く結論を出したい」とし、秋田大学北秋田分校に関する今後の予定について「11月に開校記念式典を予定している。幅広く市民の方々も対象とした公開講座などを開催できるように、大学側と調整していきたい」などと答えました。
また、今シーズンの阿仁スキー場への支援について「財政的支援は考えていない。前売り券購入の協力、市の広報やホームページなどで広くPRなどをして側面から支援していきたい」、中国普蘭店市との交流については「市の農業技術や生産しているもの、自然や観光など中国の方々が興味を示すか調査していきたい。繋がりを大切にしながら交流を進めたい。北秋田市の方々にとって、ビジネスチャンスとなるようなものを模索していきたい」などと答えました。
(2010.9.8)