2010年09月12日
コンテンツ番号6604
第8回北秋田市たかのす太鼓まつり
「第8回北秋田市たかのす太鼓まつり」が9月12日(日)、綴子・大太鼓の館野外ステージで開かれ、市民や観光客らが訪れ、迫力ある演奏と踊りを楽しみました。
イベントは、市観光協会や綴子上町・下町大太鼓保存会など各太鼓団体で組織する「北秋田市たかのす太鼓祭り実行委員会(村井松悦実行委員長)」が主催。今年は市内から8団体と、大館市の田代太鼓振興会、同市の佐伯守康さんのモロッコ民俗楽器トバイラ、男鹿市のなまはげ郷神楽(さとかぐら)の3団体がゲスト出演しました。
開会式に先立ち、綴子上町大太鼓保存会がトップを切って登場。大太鼓の館から、直径3.8メートルと3.33メートルの2張りの大太鼓がステージに現れると、観客はその大きさと雷鳴の如く響く音に驚いていました。
開会式では、はじめに村井実行委員長が、「この祭りも、始まった当初より、規模が小さくなってしまったが、出演する叩き手の心意気は以前にも増して大きくなっている。来場の皆さんから大きな声援や拍手をいただけると、叩き手も益々気合いが入る。一緒に祭りを盛り上げましょう」などとあいさつ。
この後、プログラムに従い、婦団連ふるさと子ども太鼓、森吉山麓火まつり太鼓、婦団連たかのすふるさと太鼓、北秋田ドラムサークル、綴子下町大太鼓保存会、鷹巣はやし普及会、ふるさと太鼓「すずめ踊り」が登場しました。力強い太鼓演奏やリズムに合わせた華麗なパフォーマンスを披露し、会場からは大きな拍手が送られていました。
ゲスト出演した、佐伯さんのモロッコ民俗楽器トバイラは、素朴な音が心地いいリズムを刻み観衆を和ませました。また、田代太鼓振興会は、迫力ある和太鼓のアンサンブルを展開し、気合いの入ったステージを繰り広げました。なまはげ郷神楽は、その名の通り、なまはげが太鼓を演奏します。演奏途中ステージから降りて叫び声とともに、会場を回るなまはげに子どもたちは恐がって泣き出し、その様子と泣き声に会場は大いに盛り上がりました。
また、綴子大太鼓を叩く体験ができる「ふれあい太鼓」が行われ、両大太鼓保存会の会員指導のもと、来場者は普段叩くことのできない大太鼓を叩き、世界一の太鼓の音と感触を体験していました。
フィナーレは、綴子上町・下町大太鼓保存会合同演奏。普段は、ライバル同士である両集落の大太鼓が一緒に演奏することはなく、上町・下町の大太鼓4張が並んで演奏するのは、この太鼓まつりのみで実現する競演です。4張りの大太鼓から鳴り響く音は、雷鳴のごとく会場に響き渡り、観客を驚かせました。
(2010.9.12)