2019年03月03日
コンテンツ番号3046
これまでの歩みを振り返る
設立40周年を迎えた朗読ボランティア「やまびこ」の思い出を語る会が、3月3日(日)に市内料亭で開かれ、会員や来賓ら21人が参加し、これまでの活動を振り返り、節目を喜び合いました。
朗読ボランティア「やまびこ」は、市広報や市議会だよりなどを朗読し、録音したものを目が不自由な人たちに届けるボランティア団体。昭和54年に一人暮らし老人への訪問活動などを行っている鷹巣婦人ボランティアと鷹巣ボランティアの会員による「声の広報」活動として始まりました。平成4年には北秋盲人会からの要望を受け、声の広報部門がやまびことして独立しました。
現在は市地域福祉センター内にある録音室を活動拠点として18人の会員で市広報と市議会だよりの朗読サービスに取り組んでいるほか、平成13年からは詩やエッセイ、民話などを朗読する「朗読コンサート」も毎年開催しています。
広報紙の朗読は、広報たかのす時代から現在までの間、一度も欠かすことなく活動を続け、日々の暮らしに必要なお知らせや出来事などを伝える情報提供サービスとして視覚障がい者の方々に喜ばれてきました。平成16年には、これらの活動が認められ、ボランティア功労者厚生労働大臣表彰を受賞しています。
思い出を語る会では、はじめに代表の荻原順子さんが「私たちの活動は、音訳を聞いてくれる利用者がいての活動だと感じている。まだまだ未熟ではあるが、利用者からのアドバイスや励ましの言葉によりまだまだ頑張らなければと思っている。一つだけ自慢させていただくと、広報の音声訳をやるようになってから1号も欠かさずやってきたのが私たちの自負である。これからも皆さんのご支援に感謝しつつ、より良い音声訳を目指していく」などとあいさつ。
続いて、市健康福祉部の齊藤修部長、市社会福祉協議会の髙坂祐司会長、北秋盲人会の小川信夫会長がそれぞれ祝辞を述べ、このうち齊藤部長が「声による広報は、目の不自由な人にとって大変貴重であり、そのような活動を40年間欠かすことなく続けられてきたことは大変なご苦労があったと思う。今後とも支援を必要としている人たちのため、住民福祉向上のため引き続き協力をお願いする」などと津谷市長からの言葉を代読しました。
このあと祝宴が行われ、出席者たちはこれまでの活動を振り返りながら思い出を語り合い、さらなる活動の充実を誓い合いました。