2010年08月07日
コンテンツ番号7726
第24回森吉山麓たなばた火まつり
旧盆の七夕行事「第24回森吉山麓たなばた火まつり(池田文明実行委員長)」が8月7日、阿仁前田河川公園で開催され、市内外から訪れた見物客約1万5000人が、郷土芸能や絵灯篭行列、火文字や花火など盛りだくさんのイベントを楽しみました。
この行事は、前田地区で集落単位で行われていた七夕行事を一堂に集め、地区の活性化と伝統芸能継承を目的に一大イベントととして盛り上げようと始まったものです。
開催にあたっては、前田地区のボランティア組織「森吉山麓村おこし会(池田文明会長)」が中心となり、子ども会、婦人会、青年団、老人クラブなどに運営の一翼を任せて運営しています。地域住民一人ひとりが、役割分担、協力しながら、手作りイベントを定着させることにより、希薄になりつつある世代間の交流の促進を図るとともに、愛郷意識、地域連帯感の醸成を促進することを目的に行っています。
午後1時から始まったイベントは2部構成。第1部「たなばたまつり」は、森吉地区出身で首都圏などで活躍している本城奈々さんのミニライブでスタートし、爽やかな歌声で観客を魅了しました。また、地元出身ロックバンドのナイトメアが迫力ある演奏を展開しました。
午後4時からは、前田小学校児童のロック・ソーラン、前田保育園児のお遊戯、森吉ダンスキッズのYOSAKOIよっちょれ、五味堀餅つき踊り、たなばた踊り、県無形民俗文化財に指定されている阿仁前田獅子踊りなど地域住民が踊りや伝統芸能を披露。日が沈み、あたりが夕闇に包まれた午後7時には、祖先の供養と豊作や家内安全など、各地区で地域の願いを込めて作られた10基の絵灯篭が行列となり、会場内をお囃子に合わせて練り歩きました。
午後7時50分からは、第2部の「たなばた火まつり」がスタート。火まつりセレモニーで池田実行委員長は「前田小学校、前田保育園、森吉ダンスキッズの皆さん、そして五味堀餅つき踊り、たなばた踊り、阿仁前田獅子踊り、たなばた絵灯篭大行列など地域の方々が一帯となって、手作りのお祭りを準備してきた。このあとも各地域の青年団が繰り広げる火文字を堪能してもらいたい。第24回の森吉山麓たなばた火まつりを心ゆくまで楽しんでほしい」などと来場者を歓迎しました。
続いて、津谷市長は「地域を愛し、地域に根づいた活動に心から敬意と感謝を申し上げます。獅子踊りや絵灯篭行列には、地域の将来を担うたくさんの子どもたちが参加して、伝統芸能をしっかりと引き継いでいる姿に感動した。今日は、真夏の夜のお祭りをゆっくり楽しんでほしい」などと来賓を代表してあいさつしました。
盆木に火が灯され、幻想火まつりがスタート。対岸の河川敷には、森吉山の形をかたどった炎のラインや「ようこそ北秋田へ」「森吉山火まつり」「七夕供養」「絆」などの火文字が浮かび上がり、阿仁川の川面が赤く照らし出されました。
この後、火祭太鼓の迫力ある演奏で会場を盛り上がるなか、割物やスターマインなどの花火が次々に打ち上げられたほか、大館能代空港を離陸、着陸する飛行機や阿仁川を泳ぐ鮎などを炎と仕掛花火で演出し、観客を喜ばせました。
フィナーレでは、阿仁川の両岸をまたぐ、全長145・4m(森吉山の標高の10分の1)もの大ナイアガラと超特大スターマインが華やかに火まつりを締めくくりました。
森吉山麓たなばた火まつりカメラスケッチ
(2010.8.7)