2010年08月10日
コンテンツ番号7722
秋田人変身力会議フォーラム
秋田人変身力会議フォーラムが8月10日(火)、大館能代空港ふれあい緑地(センターハウス会議室)で行われ、参加者約70人が秋田産木製飛行機製造の可能性を探りました。
このフォーラムは秋田人変身力会議(荒谷紘毅会長)が主催する研究会として開かれたもので、20年近くにわたり航空機及び装備品の輸入販売事業に携わり、海外の航空機市場に精通している講師の伊藤博基さんが、これまでイタリア製などによって占められている米国の木製自家用機市場に着目し、秋田の木材加工技術や塗装技術を応用し、国内初の秋田産も木製自家用機の製造、輸出の可能性を提起しました。
はじめに、荒谷会長が変身力会議の内容や今回のフォーラム開催の経緯を説明ながら 「提言したことを形に持って行くことによってわれわれ自身の意識が変わっていく。これを契機にこの構想が一歩でも2歩でも実現に向かって進めるようにみなさんの協力をいただければ」などとあいさつ。
講師の伊藤博基さんは、昭和32年7月秋田市で生まれ、東京都練馬区在住。昭和58年鈴木自動車工業に入社し、平成3年から三井物産エアロスペースに入社、ヘリコプター営業部、航空防衛システム部、事業推進部、航空産業部に勤務しました。平成20年からはナビコムアビエーション(株)に入社し、営業部長として航空機器、システム販売に従事しており、平成19年より秋田県産業サポータークラブに参加しています。
金属製の営業用の航空機と異なり、木製の自家用航空機は、丁寧なカスタムメイドが基本であり、投資規模も小規模で、従業員数も少数ですみ、利益追求よりも夢の実現を求めるプロジェクトに賛同する県内外の豊富な経験を有する人材を集め、小さいながらもキラリと輝く事業にしたいというのが伊藤氏の提案要旨。
伊藤さんが米国の市場の状況や、事業構想、収支計画などをスライドを使いながら説明した後、会場からは木材だと重すぎるのでは、熱に対してはどうかなどと意見が出されていました。
※秋田人変身力会議は 秋田県が主宰した「平成19年度県民と一緒に考える秋田の将来研究会」の「秋田人変身プロジェクト」を実践するために組織された任意団体で、リーダー層の変身で組織を変革し、秋田を元気にするための県民の集まりで、県や市町村等の行政機関、商工会議所や商工会等の地域社会の諸団体及び経営品質協議会、中小企業家同友会、倫理法人会、青年会議所等の自己革新と組織変革を支援している民間団体が連携して創り上げた「オール秋田」の組織です。
(2010.8.10)