2010年08月24日
コンテンツ番号6133
北秋田市戦没者追悼式
北秋田市戦没者追悼式が8月24日(火)、市文化会館で行われ、参列した遺族らが黙とうと献花などで戦没者の死を悼むとともに、平和への誓いを新たにしました。
戦没者追悼式は、第2次世界大戦で亡くなった市出身者を追悼し、平和を祈念しようと開かれているものです。北秋田市の戦没者は約1700名。この日は、遺族ら約200名が黙とうや献花などで戦没者の冥福を祈りました。
式典では、君が代斉唱、戦没者への黙とうのあと、津谷永光市長は「数多くの尊き命が失われた、先の大戦から65年の歳月が過ぎ去った。国運を賭けた大戦に尊い生命を捧げられた英霊各位は、祖国の発展を願い、最愛の家族をあんじつつ、遠く離れた異国の山河や海洋で殉じられました。私たちが、あたりまえのように享受している繁栄や平和も、激しい戦火の中における尊い犠牲のうえに、築き上げられてきたことを忘れることはできません。国民の大半が戦争の悲劇を知らずに育った世代となった今、私たちは過去の悲惨な歴史で学んだ貴重な教訓を風化させることなく、次の世代に語り継ぎ、決意を新たにして世界の恒久平和人々の幸福を願いつつ、故郷北秋田の限りない発展のために、今後一層努力することを誓います」などと式辞を述べました。
続いて、佐竹敬久県知事代理の川原幸徳・北秋田地域振興局長は「国際社会の一員として、戦争の反省を踏まえ、世界各国と友好を深め、恒久平和の確立に貢献するとともに、先人から受け継いだ美しい山河を守り、県民が安心して心豊かに暮らせるふるさとの実現に全力を尽くします」と知事の言葉を伝えました。また、佐藤吉次郎市議会議長は「本日の平和で豊かな社会は、祖国のため尊い命をおとされた戦没者の方々の犠牲のうえに築かれていると思うとき、あらためて御霊の供養と平和を祈り、郷土の更なる発展に市民の心をひとつにすることが大切」などと追悼のことばを述べました。
このあと、高橋久雄・北秋田市遺族連合会長は「歳月の流れは早く、先の大戦が終結し65年の節目の年となった。遺族会では、我が国の慰霊追悼の中心的施設であり、戦没者の眠る靖国神社への首相閣僚の公式参拝の実現を最重点課題として運動を続けてきました。平成13年に小泉純一郎首相が6年連続参拝された以降、公式参拝が見送られてきたことは誠に残念です。政権が代ろうとも、国のため命をささげた人に敬意をもって参拝することは当然のことです。今後も、首相の靖国神社参拝の定着を要望を続けていきます。遺族会は、会員の高齢化が進んでおりますが、会員がより一層団結し、皆様の尊い志を忘れることなく継承していきたい」と追悼のことばを述べました。
この後、津谷市長、遺族会代表らがステージ中央の菊の花で飾られた祭壇に献花するとともに、客席の遺族らもホール内の献花台に献花し、手を合わせて戦没者の冥福を祈りました。
(2010.8.24)